逃げ道を用意しておくこと
逃げ道を用意しておくことは、一般に良しとされていない。
目標を決めたのなら、達成できるまで諦めてはいけないということを、学校などで教えられることが多かった気がする。
でも、大人になるにつれて、逃げ道を用意しておくことも、大切だと感じるようになった。
子どもの頃は、世界のことがまだよく分からなくて、可能性の中で生きてきたような気がする。
「プロ野球選手になりたい」とか「ノーベル賞をとりたい」といったような、大それた夢を持っていた。
自分の頑張り次第で、何にでもなれると思っていた。
でも、大人になるにつれて、世界のことが段々と分かるようになると、自分が思い描いた人生を送ることが難しいことを、知るようになる。
不測の事態が起きたり、自分の才能の限界を知ったりして。
大谷翔平のように、夢を叶えていくのは、あまりにも非現実的なのだ。大谷翔平のように、夢をノートに書き、それを本当に実現していける人は一握りだと思う。
ほとんどの人には、思い描いていた未来が来ないと思う。人生には、変数が多すぎるから、それが普通だと思うけど。
それを踏まえると、一つの夢や目標に固執し続けるのは、とてもつらい生き方になると思う。
どうしても達成できないのに、ずっとそれと向き合わないといけないから。そんな時に、柔軟に新たな目標を見つけられたら、もっと楽しく生きられると思う。
そういう意味で、挫折をして、新たな目標を見つけ出すことを、僕は「逃げ道を用意しておく」と表現した。
また、もしかしたら嫌々見つけ出した逃げ道は、実は自分にとって最高の道になるかもしれない。
一つの目標に縛られすぎず、柔軟に人生を乗りこなしていきたい。
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