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懐かしい未来

魔法使いの弟子  4

 シャンタンは何かにつけ、私の窮屈な性格を指摘し、瞬間に寛ぐようにと助言してくれた。

 シャンタンの瞑想はOSHOやヴァガバンから伝授されたものではなく、自分が縄文時代にやっていた瞑想法を思い出したと言い、丹田を中心にして体を揺らしたり回したりして緊張を緩めていくことから始まるものだった。

 ワークショップの時などは参加者全員を円陣にして行った。
シャンタンの名前が示すように、その輪には穏やかで平和な静けさが広がって行った。

 私も何度かその瞑想会に参加したが、自分と他者との垣根が自然の内に取り払われていくのを感じた。幸福な気分の波が隣の人から伝わって来て反対側の隣の人へ伝わって行った。

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860字

シャンタン仙人との、敦賀「もんじゅ」へ浄化の旅を小説化しました。 「事実は小説より奇なり」という内容ですw  紀行文としても楽しめると思い…

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