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「お葬式」遠田潤子

5/5        その213

すごくよかった。感動した。
久々の5だ。
何かで遠田潤子が紹介されていてメモしていた。
目的の本はなかったが、そこにある中で選んだ。
遠田潤子を初めて読んだが、大ヒット。

ハンサムで人付き合いもうまく仕事もできる完璧な父。
ただ家には秘密基地と呼び誰も中に入れない父の部屋がある。
そんな父を突然事故で失う。
2年前に母も死んでいて、親戚もなくひとりぼっちになる大学生の在(ある)。
実は父も生まれてすぐ母を失っている。
さらに事故当日、幻のように現れ消える女子高校生。
父は遺書を残すが謎に包まれている。
秘密基地に入り、わずかな手掛かりをもとに女子高校生まで突き止める。
父の高校時代の姿、それは在には想像できない真逆の父。
様々な出会いとともに秘密が少しずつ明かされていく。
自分は愛されていなかったのではないかという思いの中、謎に迫り、ついに真相を突き止める。
愛の深さと、愛されぬ苦しみ。だからこそのより深い理解と決意。
そして未来へ歩みだす。

なんとなく着地点を想像しながら読み進めたが、はるかかなたに着地するような、深く心に響く物語。
いやあ感動した。

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