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「うつ」とよりそう仕事術 感想

 今回紹介する本は、酒井一太さんが著された「「うつ」とよりそう仕事術」です。酒井一太さんは、2007年にうつ病と診断され、二度の休職、復職を経験しています。この本には、作者の経験を生かして、復職に向けた42の小さな工夫が書かれています。この42の工夫は、皆が真似することができるものばかりです。うつではない方でも大変ためになることが書いてあるため、自信失ってしまったかたや気持ちがへこんでしまったかたにも、ぜひ読んでいただきたいです。

感想

 私が一番いいなと思った工夫は、「ネクストアクションつきの死ねない理由リストを作る」というものです。これは、簡単に言えば自分のやりたいことをリスト化することによって、死ねない理由を作るというものです。この工夫は、「最高の人生の見つけ方」という映画を見た作者が、映画の登場する二人の男を真似たそうです。
 私も実際に死ねない理由リストを作ってみました。思った以上にやりたいことあったので、驚きました。また、書いているうちに、「これは絶対叶えてやるぞ!」とか「これ叶ったらうれしいな。」などの考え浮かんできて、ワクワクするような気持ちになりました。もしかしたら死ねない理由リストは、死ねないを作るどころか、人生のモチベーションを上げる効果があるのかもしれないと思いました。

まとめ

 休職期間の期限が迫る中、私はこの本と出会いました。この本を読んで改めて、復職しても前のようなパフォーマンスで働くことは難しいと認識しました。しかし、工夫しだいで、周りの人間や前の自分と同じくらい働くことはできることも分かりました。一度休職したからこそ、仕事とうまく向き合っていく必要があると私は思いました。
 また、このようなことも書いてありました。「復職はゴールではありません。うつ病でも健康な人と互角に戦える戦術が必要なのです。」
次の進路を決める際、進路先をゴールとして考えるのではなく、そこでどのように頑張っていくかを考えていく必要があると思いました。


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