ロールケーキと家族と私

ほんの数日前、私は単発バイトに行っていた
その帰りに、ローソンがありそこでまさかの出会いがあった

そう、「プレミアムロールケーキ」だ

今ローソンは４７％の増量キャンペーンをしている
そして、訪れた週はプレミアムロールケーキが増量の対象になっている週だった。

私はここでこのロールケーキを買うことを決めた
私が甘いもの好きというのもあるが、それ以上にこの４７％増量している
プレミアムロールケーキに偶然にも出会えたというのが大きかった

なにせこの「プレミアムロールケーキ」人気過ぎて自分の住んでいる地域のローソンで見かけることが、キャンペーン開始以来一度もなかったのだ

そんな、プレミアムロールケーキが今私の目の前にある

その一心から、即購入した

そこからというもの、私はうっきうきだった

バイト終わりで疲れてて甘いものを買ってしまったことに対する愉悦を感じていたことも少なからずあるだろう

でも、そりゃあ、今まで食べることのできなかった増量のプレミアムロールケーキをついに食べることができる……
この一言に尽きると思っていたに違いない

そうまだこの時は……

そして、単発バイト先から電車に乗り帰宅する際もこのロールケーキをまるで、高級な商品を購入した帰りかのように慎重に持って帰った
実際は、205円と高いわけでもないのに……

そして、無事家に帰り時間はもう7時を過ぎたころだった
実家暮らしの私は家では、ありがたいことに夕食を作って待っていてくれる家族がいる

そして、かえって私は母親や弟に
「今までどこにもなかったプレミアムロールケーキ、売っててん!!
　そやから買ってきてん!!」
といった

その言葉に対する反応は、予想通りだった

私の弟と父はどちらかといえば辛いもの好きである
それに対し、母は甘いものが非常に好きだ、
「え！売ってたん！　ここら辺のローソンには全然売ってなかったのに」

でもその後は、夕飯を食べて、皿を洗い、お風呂に入って私は寝てしまった

そう、慣れない場所に弱い私は、７時間の単発のバイトでさえ疲れてしまっていたのだった

今思えば寝る前に一言言っとけばよかった、
「冷蔵庫に入れたロールケーキ明日分け分けして食べよな。」と

でもその時の自分はそんなことも気にかける気もなく寝てしまった

一方その頃、ロールケーキはというと
母と弟が分け分けして食べてしまっていた…

そんなことも知らず夜に弱い私は熟睡していた

そして次の日に、朝食のために牛乳を取り出そうと冷蔵庫を開けたときに気が付いた
「ロールケーキがない？」

その後は、言うまでもなく自分の機嫌は斜め45度…いや85度ぐらいだった

だってせっかく買ってきたロールケーキを食べられなかったのだから！

なぜ食べたのかを聞いたら
「いつも食事の後にでもスイーツ食べるけど、昨日は食べなかったから食べていいんかなぁと思って
ごめんな、またあったら買ってくるから」
と言われた。

ここで、自分は言い返さなかった、
だって親から反抗期がなかったと、いわれるほど今まで親に歯向かったことがなかったからだ。

でも正直、無茶苦茶ショックだった
だって、ロールケーキが増量だったのは昨日までだったしもう買えないし…

そしたらその日、スーパーの100円ケーキを買ってきてくれた

全然ロールケーキとは違うけど、チョッピリ嬉しかった…