完璧を捨て、スピードを意識したら、片付けられるようになってきた話 #107

「時間できたら見てみます。」
「落ち着いたらやります。」

ついつい言いがちな、このセリフ。
そうやって、後回しにすることでどんどんタスクが増えていく。

落ち着いたためしがない。

タスクが溜まると、その大小に関わらず、常に何かに追われている感じがして落ち着かない。

このタスクをボールに例えて考えるとよいと聞いた。

自分で持てるボールには限りがある。
ボールを持ちすぎないように、自分に回ってきたパスはすぐに返す。

「もう少し考えてみよう。」
「提出前に、もう少しブラッシュアップしよう。」
仕事の精度をあげようとして、時間がかかるのがいつものパターンだ。

緊急度、優先度が低いからと後回しにして、忘れてしまうこともしばしばあった。

完璧を求めるといろいろな行動にブレーキがかかり、仕事がなかなか進まなくなる。

「完璧な仕事」を目指すのではなく、「仕事が早い」を目指す。

とにかく、溜めない。
自分に回ってきたパスはすぐに返す。
同時に持てるボールはせいぜい3つくらいだと、無理なくこなせるだろうか?

「パス返し」だと思うと、ゲーム感覚になるので、これまでは面倒だなと思っていたことも、終わらせらせること自体が楽しく感じられたりさえする。

どうしたら手持ちのボールを減らせるか?

以前は、自分のタスクを減らすために、誰かに頼むこともよくあったけれど、依頼して、説明して、結局また手直しをして、なんてことをしてしまうとかえって時間がかかっていた。
「手が空いた時にやってもらいたいことリスト」を予め作っておけば、スタッフの手が空いた時に、自分の仕事を中断しなくても、業務を依頼することはできる。
(そういう工夫も出来ないほど、自転車操業をしていた。。。)

これまでは、忙しいを言い訳に、なんでもかんでも(自分でやればいいじゃん、というような雑用も)誰かに頼んだりもしていた。
雑用ってなんだ?
雑用だと思えば、雑用にしかならない。
玄関掃除は雑用か?
いや、世の中に雑用なんてない。全て意味があるはずだ。

そんなことを考えながら、今までなら、簡単に人に頼んでいた仕事をあえて自分でやってみたりもしている。

一方で、人を育てるためには、なんでもかんでも自分でせずに、任せることも必要だ。
もちろん必要だけど、自分のタスクを処理するために誰かをむやみに利用しようとしてはいけない。
「人を育てる」ときは、自身のタスク処理と混同せずに、別のボールでじっくりとやっていく必要がある。

とにかく、ボールを持ちすぎないことを意識して、とにかくパス回しすることを意識して、続けていたら、
苦手な片づけをササっとやりだす自分に気づき、ビックリ。

確かにこれまで、頭の中も、身の回りもごちゃごちゃしていた。
アウトプットをするようになって、思考の整理がすこしずつできるようになったら、自分の身の回りのごちゃごちゃが気になりだして、片付けだした、というのもあるかなと思う。スピード感が拍車をかけて、イイ感じで回っている。

及第点でいい。スピードを意識する。

完璧でなく、スピードを意識したら、片付けられるようになってきた。


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