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理科室まがった【毎週ショートショートnote】

20XX年 マサチューセッツ工科大学

この大学にはいくつもの理科室があったが中でもこの理科室は特殊で部屋自体が巨大エレベーターになっていた。

地上50階の高さから地上1階まで重力と同じ速度で落下することが可能な理科室だった。

世界各国から学生が集まり各々がそこで実験をしていた。

ニュートン14世は理科室の天井から紐でぶら下げたリンゴが理科室の落下中に紐を切るとリンゴがどうなるかを実験して、万有引力の法則を証明した。

湯川6世は天井からぶら下げたリンゴをレーザー銃で撃ち続けていた。
理科室が落下を始めたがそのまま撃ち続けた。
レーザーを浴びる前と浴びた後のリンゴの質量を測定し中間子が質量を持つことを証明した。

落下する理科室の様子をキャンパスで観察していたアインシュタイン7世は、湯川が撃っているレーザービームが下に曲がりながらリンゴに命中し続けているのを見て、光が重力によってまがることを確認し一般相対性理論の正しさを証明した。


410文字


この作品はフィクションです。登場する人物団体は架空のもので実在するものとは関係ありません。


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