エコーチェンバーの恐ろしさ(映画オッペンハイマーを見て)
▶エコーチェンバーとは
「エコーチェンバー」とは、ソーシャルメディアを利用する際、自分と似た興味関心をもつユーザーをフォローする結果、意見をSNSで発信すると自分と似た意見が返ってくるという状況を、閉じた小部屋で音が反響する物理現象にたとえたものである。
私はエコーチェンバーを起こしているな。。。
今回映画オッペンハイマーを見に行って強く感じたことです。
▶私の大好きなSNSはVoicy
私は最近利用しているSNSはもっぱらVoicyという"ながら聴き"できる音声の総合プラットフォームです。
・昔のラジオと違って聞きたいときに自分が聞きたいものを選んで聞ける
・倍速で聞ける
・無料でバックグラウンド再生ができる
・配信者が審査性のため素晴らしい方が多い
Voicyは子育て世帯で細切れ時間しかない私には欠かせない媒体となっています。
そこで、沢山のフォローしているパーソナリティさんが、この映画オッペンハイマーについて日本公開前から期待している話を沢山聞いていたため、
「この映画は絶対見たい!」
と思って子供が祖父母の家に泊まりに行っている春休みに夫を誘いました。
ところが。
夫はこの映画のことを全く知らなかったのです。
え?
こんなに話題作なのに?
アカデミー賞も沢山取ってるんだよ??
分からないながらに、なんだかんだ言いつつ付き合ってくれる夫(ありがたい)
▶日曜日の映画館に行ってみる
そんな夫と日曜日の昼間、映画館に行き、チケットを発行しようとすると
開演1時間前で数席しか埋まっていない!
映画自体不人気なの?と思ったら隣の会場からドラえもんの映画はすごい人数が出てきている(春休みだもん)
オッペンハイマーの公開日は3月29日。
私達が映画館に行ったのは3月31日(日)
あれれ?
始まってからも人数は増えることはなく、大きなスクリーンで一緒に見たのは10人もいなかったと思います。
▶改めて気づいたこと
私は普段聞いているVoicyというSNSの中に滞在する時間が長く、これが普通だ、みんな興味あるだろうと思いこんでしまっている。
私が興味ある人をフォローしたり、興味ある情報を取りに行っているうちに、どんどん自分の周りに同じことを思っている人が増えてきて、声が増幅してきているんだなと感じました。
そしてこの映画のように、同じ思想の人が集まり活動する中で、他の考えを持った人を蹴落とそうとしたりしていってしまうんだろうな。
さらにその力が大きくなることが、戦争につながっていくんではないかと強く感じました。
▶オッペンハイマーについて(映画ネタバレなし)
みなさんはオッペンハイマーという人物についてご存知ですか?
私はこの映画で初めて名前を知りました。(中高の社会全般の授業が嫌いだったため本当に無学ではずかしい)
ドイツからのユダヤ系移民の子としてニューヨークで生まれたオッペンハイマーは原子爆弾開発を目的としたマンハッタン計画を主導し、卓抜なリーダーシップで開発の指導者的役割を果たしたため、「原爆の父」として知られる。
この映画では物理学者としての人生の始まりから戦後はアメリカの水爆開発に反対したことなどから公職追放されましたが、最後は再度功績が認められるところまで描かれています。
オッペンハイマーもみんなを引き付ける演説が上手でした。
そして計画を主導していけるリーダーとしての資質と、素晴らしい物理学者としての資質が合わさって原子爆弾の開発が大きく進んでいきました。
でも、きっとオッペンハイマーがいなくても、いつかは原子爆弾は開発されたはず。
戦争が続く中、この戦争を終わらせたいと誰もが願った結果が原子爆弾だったから。
私が今この映画を見る意味は、今の自分を見直し、俯瞰的に物事を見る大切さにあった。
ただし、内容はとても難解で、事前に少しだけ予習していきましたが、映画を見てからより見直したいと思いました。
是非オッペンハイマーを見た後は、このような素晴らしいまとめを参考に見直しましょう↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?