見出し画像

リスキリングした方がいい人、しなくてもいい人

こんにちは、しがサラです。

昨今で話題となっている「リスキリング」について今日は書いていきます。

いわゆる【学びなおし】です。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の浸透や生成AIの発展によって、仕事が淘汰される可能性が高いので、リスキリングが注目されています。

企業によっては、学びなおしが出来るオンラインツール等を用いてリスキリングを推奨していたりします。

では、リスキリングは誰にとってもやるべきなのでしょうか。

学ぶ=成長と捉えると、やった方が良いことに越したことはないんですが、線を引くとしたらここかな、という視点で書いていきます。


この説明をするに当たり、最も重要な考え方が【経験の積み方】についてです。

経験の積み方について

社会人や学生などの立場に限らず、人が成長していくためには経験は必要不可欠です。

しかし、やみくもに経験を重ねればいいだけ、という訳にはいかないと思っています。

じゃあどんな経験なら良いのか

解説していきます。


悪い経験の積み方

例えば、AをBにするという仕事をやっていたとします。

何年間も、ひたすら真面目に、AをBにするというオペレーショナルな仕事をやっていく。
そうすると、ある一定までレベルが上がると、そこには専門性が生まれてきます。

そのような人たちは、通常「エキスパート」と呼ばれることが多いでしょうか。

一見、聞こえも良く、その道のプロに見えるかもしれません。

しかし、これには大きな落とし穴があります。

それは、AをBにするという業務プロセスが変わった瞬間に、そのスキルは何の役にも立たなくなってしまいます。

要は、会社側が「時代がもう変わってきたから、AをBではなくて、今度からCをDにしていきましょうねー」といった形で、方向転換すると、その経験の積み方をしてきたエキスパート達は、途端にエキスパートではなくなります。

これが、悪い経験の積み方です。

良い経験の積み方

AをBにするという業務に対して、

・なぜAをBにしないといけないんだ?
・AをBにしたら、誰のためになるのか?
・他に選択肢はないのか?

このような視点で、自分の中で業務を昇華させ、汎用性をセットにして積んだ経験は、財産となります。

仮に、業務プロセスが「CをDにする」という風に変わったとしても、この経験の積み方をしていれば怖くはありませんし、すぐに成果を出すことが出来ます。


もう、お気付きだとは思いますが、
リスキリングが必要なのは、前者の方です。

つまり、人間の仕事が生成AIにとって代わった場合、またはガソリン車がEVにシフトしていく等の世間のニーズが変わっていった場合には「悪い経験の積み方」をしている人たちは、なす術がありません。

だからリスキリングが必要なんです。

でも進まない理由はなぜか。

それは、今までのやり方を変えることが怖いからです。

自分がやってきたことを否定してしまう
自分の存在価値がなくなってしまう
強みがなくなっちゃう

だから、変えたくないと思ってしまいます。

会社の中でもこの層が上にいると、かなりきついかもしれません。

現状、僕の印象では、リスキリングを実践している人たちは「良い経験」を積んでいる方が多い気がします。


この経験の考え方はとても重要です。

是非、5分でもいいので、自分がやっている目の前のこと全てを、一旦見直してみてください。

それだけで生産性が高まります。

これをご覧になっている方々が、是非良い経験を積んでいけることを、応援しています。

本日もありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?