いつか笑い話になる日まで⑥〜ありえないほどの最悪な事態〜

こちらは⑥になりますのでよろしければ①②③④⑤も是非お読み下さい♪

S子からの最悪の知らせ

S子からの電話は今までもろくな事がなかった。
いつも事件が起こった。
なので今回のこの電話も嫌な予感はしていました。
S子からの電話は「Yの様子がおかしかった。電話で話したけどYじゃないみたいだった。一度お前も電話で話してみろ!何かおかしいから。」というものでした。
恐る恐るYに電話をしてみましたが私には特に変わった様子があるとは思えませんでした。
ただ電話の最後に変な事を言っていたのは気になりました。その変な事とは「何かすごく気持ち悪くて今吐いたんだけど真っ黒の何かがでてきたんだよ。何も食べてないのにさ。」
早速S子にその通りを話た所「やっぱりな」という返答で、前に話した霊能者の先生とYのいる所(栃木の山)まですぐに行くから。との事でした。
その連絡の後ずっとモヤモヤとした気持ちを押し殺し何もなかったかのように子供達のご飯の用意など済ましている時にS子からまた着信がありました。
「あいつ(Y)取り憑かれてるわ。今先生連れてきてみたら大暴れしてさ。大変だったんだよ。取り憑いた者が先生見て逆上したんだろうな。まぁ先生の道場に連れて行くから大丈夫だよ。心配しなくていいから。先生に祓ってもらえば何とかなるから」
という内容でした。
先生なら助けてくれる。と思っていましたが、その後数日連絡もなく、どうしたらいいんだろう…と家族にも話せず、話せずというより話した所で心配させるだけだし何も悟られないようにした方がいいんだろう。と独り生きた心地がしない日を送っていました。
その数日後、YからLINEがきました。
正直怖かったです。そのLINEは全てひらがなで「どうしよう。みんなのことどんどんわすれていくよ。じぶんのこともわからなくなる。だいじょうぶだよね。わすれてしまわないよね。おれは〇〇〇〇(自分の名前をひらがなで書いて送ってきています)ぜったいだいじょうぶだよね。あーまたのっとられる。」というものでした。
今でもそのLINEは残っていますが最初にひらがなだらけのLINEを見た時、嘘でしょ?そんな事あるわけない。でも本当にそうだったらどうしよう。これから記憶をなくしたこの人と子供達をどうやって養っていけばいいんだろう。いつまで?これからずっと?記憶は戻らないんだろうか。と漠然とした不安に上手く呼吸ができなくなっていました。
その後も毎日毎日ひらがなのLINEがきました。頭が割れるように痛い事や先生が毎日祈祷してくれているというようなことが書かれてありました。
S子からも度々連絡が入り、あまり刺激はしないように、心を穏やかに過ごさせないと先生の治療の妨げになる等と言われていたのでひらがなのLINEにこちらもひらがなで対応し、励ましておりました。
それが1カ月程続いたある日、S子から連絡がありました。
「先生の祈祷(治療)も道場も全てのお金は私(S子)が立て替えてずっと支払ってきてるけどもう結構な金額いっちゃっててさもう100万近くは払ってんだよ。次の週は払えそうにないからお前が支払ってくんない?」という治療費の請求でした。
当然こちらにはYから1円も送ってもらっていないのでまた、蓄えもなく支払える状況ではありませんでした。
その旨を伝えたんですが、「先生も仕事だかんね。お金払わないと途中で帰されちゃうよ。今の状態じゃそっちに帰った所でどうしようもできないじゃん」と言われ何とかお金を作らないと…と思っていた時、私はYとLINEしたまま携帯を開きっぱなしにした事を忘れ、娘にLINEを見られてしまいました。
その悪霊?に取り憑かれ記憶喪失になったYのLINEを見た娘は泣きながらどうやったらお父さんを助けれるの?お父さんはもう戻って来ないの?と。。。
この時自分の不注意で事実を知られ、子供に悲しい思いをさせた事を申し訳無く思ったと同時に独りで抱え込んでいた辛い状況を娘と共有できる安心感な様な物が出来たことに、知られてホッとしている自分もいました。
その時の治療費は子ども手当が入り何とかかき集めS子に振り込みました。
今までも国からの支援など振り込まれる色々なお金をYに勝手に使われてきたので、記憶喪失の今何をするかわからない恐怖もあり、S子に頼みYから銀行のカード(UFJ)と通帳(ゆうちょ)をこちらに送ってもらいました。
その送ってもらったカードがこれからの事件の大きな鍵となります。
治療費の請求はYからも直接きました。
「せんせいがおかねふりこみしてほしいっていってるからはやめにおねがいします」や「いつにふりこみだいじょうぶですか」と。
その都度私はコロナで入院した時の保険給付や母に貸してもらったりしながら振り込みを続けました。
それが2021年夏頃です。
コロナが蔓延し、高齢者からワクチン接種が始まった頃Yも持病の糖尿病により夏にはワクチンが接種可能になっていました。
でも記憶もない状態ですのでまさかワクチンを打ちに帰ってくるとは思いませんでした。が、Yは先生に家族と2〜3週間過ごすのも記憶を取り戻すのに大事な事だと言われたと帰ってきました。
その際先生よりお守りの様な物を作ってもらった(別途10万円)からそれを部屋に貼っておくと守られてるから大丈夫だと。
今思えばおかしな話です。記憶もないのに(家までの運転はS子)帰ってきても今まで通り普通に過ごしていてワクチンを打つ病院にも1人で行けて、何ならプラプラとコンビニやスーパーに行く…記憶がなくなってもこんなに普通に出歩ける物なのか?記憶もないのにコンビニやスーパーの場所がなぜわかるのか?と思いました。
その際に霊能者の先生と言われる人物より私宛にYの携帯よりメールが送られてきました。
「初めまして、この度Y君の禊祓いを賜りました〇〇と言うものです。ご家族の皆様におかれましてはコロナ感染の中でのY君への呪詛呪の祓い等、心中穏やかではなかった事とお察し致します。皆様のご回復をお喜び申し上げます。さてY君ですが単刀直入に申し上げますとまだ外れていません今回の帰宅は心のリハビリと言う様なもので長年の彼の仕事と言いますか、私の立場上、否定はしませんが肯定もできるものではありません、時として人は過ちを犯す事もありますがそれとはまた違う意味になっていますので。期限は3週間を目処に次の段階に入らせて頂きます。お守りの効力がそんなものです。また何か変化がありましたらS子の方にご連絡差し上げる所存でございます。奥様におかれましては彼への対応などお困りになることもあると思います。幾ばくかの注意点ですが、まず戻りましたら何も聞かず、詮索せず、質問責めはダメです。
多々聞きたいこと話したい事もございますでしょうが少し我慢なされて二、三日はゆっくりと過ごさせてあげてください。小言は言うなかれ、書いて字のごとく小さな事です。彼の若い人達には私から少し連絡は控えて本当の彼が戻るまで待ってくれるようにお話した所、皆さんお待ちくださるとのお返事を頂きましたのでご心配なさらずに。それから一番気になされているお金の事ですが今はまだ記憶、気力、体力共に低下中、更に憑き物が身を潜めて虎視眈々と狙っている状態ですのでもう少し我慢なされて下さい、大変な状況下と言うのも分かりますが先をせいて後の幸を無くしてしまうことの無いように踏ん張りどころです。
人間なんて一つの歯車ががっちりと合えば、色んな事象が動き出す、そんなものです。
今はその大切な歯車に調整が必要なだけです。彼をまたこちらに受け入れてどのくらいで完了するのか、ということも気になると思いますのでお答えしておきます。最短で1ヶ月、長くても2ヶ月です。今回はこちらも相手の呪詛や結界なども把握しましたので絶対に戻ります。」
という内容でした。※届いたメールをコピーしました。
先生からのメールには何も聞くな、質問詮索、小言もしない様にと書かれていました。
これは私がおかしいと思っても問い詰める機会さえも奪いました。
その後ワクチン接種が済んだらまた、栃木の小山にある先生の道場に帰って行きました。
そこでまた治療費の請求がありYの記憶が戻りつつあり、取り憑いた霊と先生の直接対決?みたいな祈祷をするから、これが上手くいけばもう帰れるからと。
でも私には払える物(現金)がありませんでした。
その話を聞いていた娘が(娘はシングルマザーで息子を連れて帰ってきています)そのお金は払うから!と。払ったらお父さん帰って来れるんよね?と貯金から出してくれました。
私も娘も何とかYに帰ってきて欲しかった。
必死でYの帰りを待っていました。
最終その取り憑いた者が言った(らしい)言葉が【Yを不幸にするために、〇された恨みを晴らすために取り憑いた。離れて欲しければ¥500000を払え。そのお金を作る苦労をお前の家族に味わわせてやる。】と。
そのお金さえ払えば俺は帰れるんだ。そのお金を払って成仏させれば恨みを晴らせば、俺は元々貰えるはずだった報奨金の3000万を持って家族の元に帰れるんだ。とYから連絡がありました。
私はどうしていいのか分からず娘に話しました。
娘は冷静に「先日払ったお金でお父さんは帰れるって先生言ってたんじゃないん?このお金を払ったって帰れる保証はないんじゃないの?」と。
Yにそのまま伝えました。
Yはこのお金でこの取り憑いた者が離れると自分から言い出した。それは必ず離れてくれるから大丈夫と先生も言っている。と。
娘と話し合いまた母に頼む事にしました。
50万円を支払いYは記憶も戻り、取り憑いていた霊も離れやっと帰れるとなった時、お金を預かっていてくれた◯川会のKが出世したので中々会う時間が取れなくてお金を受け取れていないと言われ後数日は帰ることができないとの事でした。
もう何も起こらないで欲しい。そう願いながら連絡を待っていた所、Yから震える声で電話がかかってきました。
「どうしたの?」と聞く私にYは「抗争の時にどうしても金が必要だったからヤクザから借りてたんだけど、俺が記憶を無くしてる間連絡しなかった事を怒ってるみたいでとにかく今すぐ金を用意しないと◯すって」いくらかと聞く私に10万だと言い、「俺10万で死ぬんだって」とYは笑いました。とにかく相手に電話を代わって欲しいと頼みましたが電話には出ず明日までに10万用意しろとの事でした。
Kに預けてあるお金で支払えばいいという私に「ヤクザは待ってくれねえよ」と。S子には相談したかと聞きましたがS子には連絡がつかないと言われました。
もう最後だと思いもう一度母に助けてもらいました。今は本当に親不孝だったと思います。がその時は何とかお金を作らないとと必死でした。
その後解放されたと。連絡がありもう少しで3000万入るからもうちょっと待ってなと言われました。
その後お金は受け取ったから今から帰ると。
自分の若い衆の海老◯とその嫁N美と吉◯と3人連れて帰るからと連絡がありました。
その出発した直後に海老◯夫婦が2人して体調崩してサービスエリア毎に降りて嘔吐している。
2人を栃木に戻してから帰るとの事でした。
ただ2人同時が気になるから霊能者の道場に連れて行くと言いました。
道場に着き先生が海老◯から始めN美、吉◯(道場に着く直前から脂汗を流し震え出した)と3人を霊視した所、N美はどこかの神社で海老◯の無事を祈りお焚き上げを勝手にやった事で神様の祟りの様な物が出ているという事で3人を順に祈祷するからとその3人の祈祷代18万円も私達が支払う事になりました。娘は免許の合宿費用をそちらに回してくれました。
必ず合宿の支払期限までには返すからと。
ですがN美はそのまま1週間ももたずに亡くなりました。その後を追い数日後海老◯も自◯したそうです。そんな状況でもこちらの家族の事もあるから体調不良の原因がわからない吉◯は道場に置いたままYはこちらに帰って来ると言い数時間後には首都高を抜けたと連絡が入りました。
もう帰って来る。やっと帰ってくる。
私と娘がそう思ったのも束の間でした。

今回はここまでにしておきます。
次回はもっももっと複雑な話になってきます。。

              to be continue…


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