プリンダイバー
僕の家の冷蔵庫の中を見て、
その中がプリンで埋め尽くされていたことに
驚いた君は、
「一日、何個食ってんだよ、嘆かわしい。
ちゃんと生きようとしてんのか。
これ見たら親が悲しむぞ」
と苦言を呈してきた。
なので僕は、
プリンを食べながら、
「……あはは」
と苦笑いし、
「今後は考えるよ。
プリンを目の前にして考える。
少し調子に乗っていたのかも知れない。
なんかごめんね。反省するよ」
と申し訳ない気持ちを一応、押し出した。
すると君は、
「おう、そうしろ。
プリンを目の前にしてよく考えるんだ」
と、それを受け止めてくれた。
……って、いやもう、うぜー。
なんだよ。なんなんだよ。
うっせぇなぁ。
早く帰れよ。
マジ、ムカツク。
もう取り憑かれてんだよプリンに。
もう手遅れなんだよ。
俺の心配も、
俺の親の心配もすんな。
とっとと帰れ、帰ってくれ。
今日はコイツが帰ったら、
いつも以上にプリンを食ってやる。
プリン、やけ食いだ。
バーカ。
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