吾輩は無職である。

私は一応、看護師及び保健師の資格持ちだ。
それだけで羨ましがられることがある。

しかし、看護師の仕事は4ヶ月で辞めてしまった。
その後、保健師で2ヶ所。合計で5年半ほど勤めた。

そして紆余曲折あり、現在は無職である。

保健師の仕事は幅広い。
市役所、保健所等の公務員もあれば、介護関係の職種もある。
私は、健診センターと産業での保健師をやっていた。

保健師の仕事自体が馴染みない人も多いのではないだろうか。
実際私も保健師をしていた当時、
「仕事は?」
「保健師です」
「保健師って何するの?」
みたいな会話を何度か経験している。

私がやっていたのは、
健診センターでは、健診業務全般とそれに伴うデータ処理。保健指導。保健指導に伴う請求処理なんか。
産業では、職場の社員の健康管理。健康情報のお知らせ。研修動画の作成なんか。

でも、今はもう保健師もする自信がない。
やっぱり、医療に関する知識、健康に対する知識が圧倒的に足りてない。
と感じているからだ。

勉強すれば良いんだろうけど、何を勉強すれば良いのかも分からない。
そして、その気力もない。
もう何も勉強したくない気持ちがある。

私は、中学時代までは正直に言って、成績は良い方だった。
高校も地元では進学校で名の通っている公立高校に入学できた。
でも、高校で落ちこぼれになった。特に英語の成績は最悪だった。
今でもよく覚えている。
力試しに受けたセンター試験。英語の点数は200点満点中の40点だった。
担任から「(良くない意味で)こんな点数初めて見た」とまで言われた。

大学に行かないと就職できないと思っていた。
でも、大学には行きたかったが、特にやりたいことも、方向性も見出せなかた。

結果、「将来資格があったらどこでも働いていけるんだから」と母親に言われ、看護科に行くことにした。

その決断が間違いだった。
興味のない講義。課題にもやる気が起きない。
講義は寝ることの方が増えていった。実習の記録も全然書けない。
そんなことしていたら、3年から4年に上がれなくなった。
必要な単位が取れなかったのだ。
私学の大学。学費も膨大。
留年が確定した時、私は、「あー、やっと辞められる」と安堵に近い思いがあった。
しかし、それは母親が許さなかった。
「3年間でいくらかかったと思っとんね。今更辞めてどうするんね!」
と言われて、何も反論できなかった。
そんなこんなで、5年かけて卒業することになった。
なんとか国家試験は一発で合格できた。(運が良かっただけ)

そんな奴が、専門知識が毎秒更新されていくような医療業界で働いていけるわけがない。
第一、自分に自信がない。
そんな奴が、「人の命や健康のことを、とやかく言えるか」という感じ。
だからもう私は、看護師も保健師もやりたくない。やる自信がない。

そんな中、転職活動中。

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