アメリカでのこと#16 自分の中にある1/8の血を言い当てられた話
自分の曾祖父は日本人ではないらしい。ということは1/8だけ違う血が流れている。その1/8を言い当てられた話。
祖父祖母が外国人だとクオータというが、1/8は言い方があるのか不明だ。数十年生きてるが、初対面でその1/8を少ない情報から正確に言い当てた人は世界中で今のところこの人だけだ。
仕事外の集まりにて。
とある「多国籍企業」所属のアメリカ人と話をする機会があった。
その方は初対面でも、多少会話をすれば、大抵どこの国の人かを当てる特技があるということだった。
彼と少しばかり話をしたあと、本題に入った。
仕事で様々な国の人と接する機会が多く、服装や英語の発音の特徴だったりから、おおよそどこ出身の人なのかの目安がつくそうだ。
海外旅行をしていると、遠くからみるだけでも「あの人は日本人に違いない」というのはなんとなくわかることがある。服装や立ち居振る舞いだったりそのものが、その人がどの国の人なのかを表している。
彼は私の目の奥をじーっと見つめつつ、○○という国の出身ではないか?
といった。
驚いた。1/8のほうの国だったからだ。
違うよ、といい、しばらく考えて、日本人だと言い当てられた。そのあとにいや、実はあなたの最初の答えは、1/8だけあってたんだという種明かしをした。
どうして1/8のほうがわかったの?といったら、驚愕の答えが返ってきた。
骨格らしい。
骨格に国の特徴があるのか・・・骨だぞ。
これはたまたま当たっただけなのかわからないが、特技だと言い張るところをみるとある程度の数のサンプルからの経験則なのだろう。
第一階層の「服」の、そしてその下の第二階層の「皮膚」を通り越して、骨まで見られていたということだったようだ。
人は人のどこをどこまで見ているか、本当にわからないと思った出来事の1つ。