見出し画像

炎は語らず 未だ風寒し

いまずは野口以織さんの陶歴ご紹介

ともかくも陶歴1
樹々は青を深めて山を覆い
草は背を競って遠海を隠す
夢を追いて三十余年 谷間の窯
炎は語らず 未だ風寒し

なんてね。

陶歴2
友は遠く去って久しく、陶工ひとり。
茶など汲み交わす話し相手を欲す。
焼物以外話題乏しき年寄りなれど。

「だんまりの焼き過ぎ茶碗や雨の空」
さあて、次はどうしたものか。
雨はイヤだなぁ。

陶歴3
50年以上前、名古屋で出会った魅力的な女性がいた。
同じクラスだったその女性、
少年と見間違えるかのよう。
浅黒い肌に黒い眉。
とりわけ大きな瞳は誰にも優しい眼差しだった。
お互い恋人がいたが、お互い深い信頼を。
確かめるすべはもうないが、
ある種、愛し合っていたと思い込んでいたい。
とにかく周りもうらやむ、わずか2年の時間だった。
現実の矛盾とは裏腹な純粋な時代。
老人の心はすっかり淀んでしまったが、
カケラをどこかと捜してみよう。

陶歴4つまらん
野口以織陶歴
1950年 群馬県桐生市生まれ
1986年 陶芸を志す
1991年 現在地・秦野市蓑毛に以織窯を築窯
2004年 頸椎椎間板ヘルニアを発症 
      左腕の一部に部分麻痺が残るが
      井戸茶碗の試作に没頭する
2012年 東京・西荻「ギャラリー壽庵」にて
      井戸茶碗初個展
以後、同ギャラリーを中心に鎌倉、岐阜にて個展開催


今回の七夕星雲茶会の為に書いていただいた素敵な陶歴です。
この陶歴読むだけでも以織さんの人となりや、茶碗を感じられるとても素敵なあたたかい陶歴だなぁと思っているのですが、今回は5つのお茶碗も紹介させていただきたいと思います。

千種伊羅保茶碗

七夕星雲茶会のチラシにも使用させていただいているこのお茶碗。

共同運営の方が惚れ込んだこのお茶碗についてのInstagramはこちら

このお茶碗でお茶をたてて飲みたい衝動をおさえるのが大変でした。

千種伊羅保茶碗
高さ7.5
口径13/13.5
重さ289g

星雲小井戸茶碗


うっとり…


以織さんのInstagramでこのお茶碗を拝見した時
なんてロマンチックな茶碗なんだろうとうっとりしてしまいました。

今回のお茶会の七夕星雲茶会の星雲は勿論このお茶碗からお名前お借りしました。

星雲小井戸茶碗 
高さ7.5
口径12/12.5
重さ276g

大井戸茶碗



私の一番好きな井戸茶碗「有楽」の色にも似た優しい灰色がうっすらのってとても上品。

大井戸茶碗
高さ8.5
口径14
重さ318g

伊羅保茶碗(柿の蔕)

釉薬の動きがとても面白い
土の表情も素敵


静かさの中に動きを感じる、私の大好きなタイプのお茶碗。

伊羅保(柿の蔕)茶碗
高さ7
口径13/13.5
重さ296g


志野茶碗

以織さんのInstagramの志野茶碗のお話がとても好きなのです。
是非皆様にも読んでいただきたいですー!


志野茶碗
高さ9
口径9.5/10
重さ479g


13の限界


写真が下手なのか、愛情が足りていないのか…

実際のお茶碗達は写真で見るよりも
愛らしく、シックでクールなのです。
(語彙力の限界)

このnoteで一つ一つに素晴らしい文章を書いてつけようなどと恐れ多い事を考えてもみましたが、ごちゃごちゃと何かを書けば書くほど想いは霧散してしまいそうで、そんな稚拙な言葉達よりも実際見ていただくことが一番だと思いまして
説明文は簡単にさせていただきました。

7月7日日曜日七夕星雲茶会で手に取り、以織さんの心に触れていただければ幸いです。

※野口以織さんのお茶碗の販売もございます。
ご希望等ございましたら、お気軽にお声がけください。
茶碗についてのお問い合わせはこちらまで
minnanochanoyu0801@gmail.com


星雲 七夕茶会@経堂 藤水亭


ところ:藤水亭(小田急線経堂駅北口より徒歩10分)

時間 ①10時30分〜12時(🈵)

   ②13時〜14時30分(🈵)

   ③15時〜16時30分(🈵)

茶会費  5000円(薄茶+菓子+粗飯付き)




※茶会に、野口以織先生の茶碗の展観席が組み込まれています。

沢山のご予約誠にありがとうございます。
全席満席となりました。
心より感謝申し上げます。

【茶の湯イベント情報🍵@白いハコ】


📝《文月茶の湯体験会》

 気軽にお茶の体験をしてみませんか? 

 茶碗の見方や楽しみ方なども学ぶことができます♪

 さらに【茶碗の見方講座】をはじめ、過去の講座についてのご質問等も承っております。都合が合わず参加を見送られた回など、気軽にご相談ください😊

 ※美味しいお菓子とお抹茶をご用意しております!

・日時 7月13日(土) ①14:00〜15:10 ②15:20〜16:30

・場所 GINZA FOREST 2F 白いハコ 

・参加費 2000円(抹茶+和菓子付き)


📝《みんなの茶の湯講座『茶の湯と棗①』》

 薄茶器の代名詞「棗」!

 棗の歴史に至る序章として、今回は縄文以来の長い歴史を持つ「漆文化」が、いかにして発展し、茶の湯文化の中に取り入れられてきたのかに迫ります!

 各回完結なので、どの回からでもご参加いただけます♪

・日時 7月28日(日)
    ①14:00〜15:10 ②15:20〜16:30

・場所 GINZA FOREST 2F 白いハコ 

・参加費 3000円(抹茶+和菓子付き)






















































この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?