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気楽に料理をしたい

おはようございます。ちこです。
私は料理が得意ではありません。かといって嫌いではないけれど、食べられるものが作れる程度。お腹に入れば同じ、と見た目にはこだわらず、一人暮らしの時にはどんぶりものやごはんと何かの炒め物(チャーハンやピラフのような)を作っていました(ひと匙の女子力)。誰かのために作るごはんは、レシピに合わせてそれなりに作ってみるけれど、キャラ弁や見た目もお洒落な盛り付けは続かないし、やっぱりどこかへんてこで。一汁三菜で栄養満点に…と考えるとさらに「料理って難しいなあ。私には向いてないかも」と作ることにため息がでちゃう。だって三食ですよ。子どもたちの給食を抜いても二食。家を空けないかぎり、ほぼ毎日あるんですもん。ドラえもんの『畑のレストラン』欲しい(切実)。
そんな思いを抱えながら本屋さんでたまたま見かけた土井善晴さんの『一汁一菜でよいという提案』。つい手に取ってレジへ直行。

土井さんのことはテレビで何度か見たことがある程度。本は読んだことがなかったのですが、テレビの中での丁寧で優しい関西弁の語り口調は記憶に残っています。本での文章は標準語でしたが、読みやすくて面白い。一汁一菜、普段の食事のことについてはもちろん、食とは、生きることとは……とだんだん奥が深くなっていく。読みやすいのに、途中で止まってしまい、読み始めてから気がつけば三ヶ月ほど経ってしまいました。あはは。でも、本当に本棚にしまっておきたい一冊となり、今はそっと我が家の本棚で次の出番を待っています。子どもたちが一人暮らしする時にはぜひ読んでもらいたい。
読んだ後に変わったこと。そりゃもう気持ちが楽になってお味噌汁の偉大さを知りました。一汁一菜で良いという前提だけでなく、『料理をする』ということが家族に愛を伝えている行為なんだと書かれていて、おいしくなくてもいいんだよと言われたら、肩の荷がおりたというかなんというか。毎日ごはんを作ってくれていた(そして今も作っている)母やおばあちゃんにもありがとうを伝えたくなりました。その人たちのごはんがあったら私は愛情を感じて、今こうして生きているんだなあと実感。料理をすることは得意ではないけど、愛を伝えることは私にも続けていけそうです(愛だなんてちょっとクサイけど)。週に一度は新しい料理に挑戦して、料理のスキルもちょっと上がって、「私の得意料理は…」と胸を張って言ってやるんだ。


Maroon5 『Sunday Morning』

Sandyではないけれど、私の今日のお供曲。アダムさんのセクシーな歌声を知った曲で、多幸的できらきらした雰囲気が大好きです。

最後まで読んでくれてありがとうございます。「隠し味にひと匙の愛情を…」くらいのスキルがいつか身につくでしょうか。

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