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小説のアイディア《海神ナギ》〜その6〜

ナギとフロムは隣国に着いた。
そこは都市国家で、海と陸の交易の中継基地として栄えている。
2人の執政官が内務と外務に分かれ、統治していた。
執政官の地位は世襲を禁止されている。
共和制の都市国家だ。

大学は郊外にあった。
この国で唯一の大学だ。
都市の喧騒を避けるかのような場所にある。
大学設立のキッカケは、学生達が集まって学者や研究者を呼んだ事が始まりだった。
後に国の研究機関を買収して大型化。
現在に至る。

郊外に拠点を持ったことで、大学は敷地は広かった。
その大学の考古学研究所にナギとフロムは向かった。
研究所の所長に挨拶をして、次に現れたのは名誉顧問の老博士だった。
年齢は68歳。
黒髭を蓄えた老博士は挨拶もそこそこに《首飾り》を見せてほしいと述べた。
手紙で知って気になっていた📨
《首飾り》が古代の遺物であること、それによく似た紋章らしきモノも、各遺跡で見つかっていること。
詳細はわからないが《首飾り》が妙な力を持っていることなど…。
その日は長く話す事になった。

その夜は大学の寮に泊まる事になった。
男女は当然別で、ナギはその夜一人になった。
旅の疲れもあるが老博士の話が忘れられなかった。
老博士は《氷河期の終わりが古代文明を滅ぼしたか疑わしい》と述べたのだ。
これまでの説は…
《長く続いた氷河期が終わり、水かさが増して、海が拡がり、それまでの文明を飲み込んで滅ぼした》
と、されてきた。
しかし、老博士の研究によると氷河期があり、終わった事は確かだが、文明を飲み込むほど、水かさが増したとは思えないと言う。
なぜか🤨? 
それは溶けた氷の量と、増えた水の量が合わないからだ。
水の量が多過ぎる。
フロムは気温上昇による🤒☀
『水の熱膨張』を指摘したが、それも計算したが合わないと言う……。
しかし、現に多くの古代文明の遺跡は海の底にある…
現在ある、海の水はどこから来たのか🤔?
老博士はこのことを学界で発表して無視された。

ナギは気が付くと、かなりの時間🕰が経っていた。
明日はいよいよ、あのレリーフのある遺跡に入る。
眠りに着くことにした。

その夜。
都市国家の港に一隻の船が着いた。
船の中には妙な男達がいた。
他の乗客から明らかに浮いている。
ナギもフロムも知る由も無かった。


補足

まだまだ続きそう✍️🤔
最後まで行くのか?
行かんのか?
この先どうなる?














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