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ちょっと離れたナナメ後ろから 作tukiyo

今日は、また一段と冷え込みがキツくなって、あなたのまわりにも冷たい風がふきましたね

あなたが寒くてその自らの手で自分の肩を抱いて少しでも寒さから身を守ろうとしている姿をわたしは、ちょっと離れたナナメ後ろから見ていました

あなたには気づいて貰えないかもしれないですが、それは、それでいいのです。
いつも、あなたがハッピーだといいな
いつも、あなたが暖かな柔らかい布に包まれているみたいに、ふわりと安らいだ気持ちでいてくれたらいいな
、と、わたしは、あなたを見守っていたりするのですが、、、気づいて、、貰える、はずは、、、ないかな
、、、うん、そう、それは、それでいいのだと、わたしは唇が勝手にあなたを呼ばないように、言葉の出口を塞ぐかのように缶コーヒーに慌てて口をつけました。

貴方はなんにも気づかない
そう、それは、それで、いいのです
わたしがあなたにこの想いを伝えることは、きっと、あなたの心におもいものを背負わせることになると
わたしはちゃんと分かっているから
あなたが、もうすぐ、となりの部署で働いてる、、、あの笑顔がキラキラしたステキな彼女と結婚することを
わたし、聞いちゃいました。

あなたのことが大好きだから、あなたを困らせないように、、、
あなたが幸せになることをわたしは今日も心から願い祈ります。

そして、ごめんなさい
まだ、、、しばらくは、、、あなたのことをナナメ後ろからそっと見つめて
『 どうか、どうか、この人が今日もハッピーでありますように、寒くありませんように、、、』と、、、
呟くことだけ、、、もう少しだけ、もう少しだけ、、、わたしに許してほしいのです。
この想いが言葉になり飛び出してしまわないように、、、
慌てて飲んだ缶コーヒーの熱さに舌を焼きながら、、、わたしは、、、今日も、あなたをちょっと離れたナナメ後ろから、、、ただ見つめています。

北風が、、、今日はほんとに一段と冷たく吹きますね、、、

どうか、、、あなたが寒くありませんように。

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