第3話 文字への旅
ハムニオの病の知らせがホムタ王の元へ届けられたのは、翌日の事であった。身体がだるいと聞いていたのは僅か1日前の事であった。歳のせいで冬の寒気がこたえたのだろうと、ホムタ王は軽く考えていた。
ハムニオの元を訪れたホムタ王は、少し離れたところに留め置かれた。ハムニオの命令で、ホムタ王への病の感染を恐れた為の処置であった。
側女に話を聞くと、最早、意識は混沌としており、身体が火のように熱いと言っていた。何よりも身体中に赤い発疹が出ているそうだ。
ホムタ王は嫌な予感がしたが、それが当