容疑者xの献身を読みました
今更ながら容疑者xの献身を読んだ。とっくの昔に映画は見たので内容は知っていたが、改めて原作に触れたいと思い、小説を手に取った。
私にとって東野圭吾さんの小説に触れるのはこれで2作目である。ちなみに1番初めに読んだ作品は白夜行である。いつか白夜行の感想も書きたい。
ここからは私の感想を書く。重要なネタバレはしないので、ネタバレが嫌な方でも安心して読んでほしい。
あらすじ
私が説明するまでもないが、容疑者xの献身はガリレオシリーズの中の長編小説である。
以上が本作のあらすじである。
映画にはなく小説にしかない描写
改めて原作を読んだら、映画では描かれず、小説にしかない描写もあり、それは私を楽しませた。
例えば、石神が生徒に微分積分が社会にどのように役に立つのかを説明するシーンがある。
このように数学が社会に役に立つという具体例を挙げているのは、数学が好きな私にとってはとても嬉しかっし楽しかった。
また、石神が靖子に映画のチケットの半券をパンフレットに挟んでおくように指示する描写がある。
映画では指示する描写だけだが、小説ではその理由までも描写されている。その理由は是非本作を手に取って読んでもらいたい。
セリフの伏線
作中で、石神が学校のテストを作るとき、「幾何の問題と見せかけて、実は関数の問題」というようなひっかけ問題を作る旨を言っている。
抽象的なセリフであるため、最初に読んでるときは理解出来ないが、事件の真相が分かることでそのセリフの意味を理解できる。
事件のトリックはもちろん、セリフの意味までも回収されていくので、読んでいて感動する。
もし、読んだことがない方は是非一読してもらいたい。映画も面白いのでそちらもオススメである。
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