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夢日記 第二夜『変身』
こんな夢をみた。
気がつくと私は見知らぬ町の路地裏で、ひとり仰向けに横たわっていた。ここがどこなのか、またどのような経緯があってこんな路上で眠っていたのかどうしても思い出すことができない。ともかく家に帰ろうと上半身を起こそうとするが、どうにもうまくいかない。動かそうにも手足がないのだ。
よく自分の姿を確かめてみると、私はどろどろとした粘体の化物となって地面に這いつくばっていた。私がどうしてこんな
夢日記 第一夜『塔』
こんな夢を見た。
真夜中、国道の高架下で死のうと思った。しかし、信号機が赤く灯るのを待っているうち、ふとある疑問が湧き上がってきた。高所から景色を眺めてみたら、美しいものが何かひとつは見つかるかもしれない。そうしたら、何も死に急ぐことはないと自分に言い聞かせられるのかもしれない。
薄暗がりの中、青白い街灯のぼうっとした光に照らされた階段が目に映った。歩道橋かと思い近づいてみると、それはこの場に不