INTPとINFPの生きづらさを心理機能から考察してみる。
昔書いた記事で、INTPやINFPの生きづらさについて取り上げましたが、今回は心理機能の面から考えていきたいと思います。
両者共に、内向的で思慮深い性格です。
INTPの劣勢機能は外向的感情(Fe)です。
Feとは、社交性、協調性、チームワーク、共感力、他人と同調するなどの心理機能です。
この機能は、チーム内で円滑にコミニケーションを取りながら他者と協調しながら作業していく上で欠かせません。
ですが、INTPはそれにアレルギーを起こしやすいかと思います。
対して、INFPの劣勢機能は外向的思考(Te)です。
Teとは、ビジネスにおいて重要な機能であり、論理的に相手を説得したり、物事を成功させる為のノウハウの心理機能です。
例えば、INFPは『 ビジネスにおけるコミニケーションのノウハウ』や、『 自分の苦手を克服する方法』『短所を如何に 改善するか』『 ビジネスマネジメント』などと言う、自己啓発本にアレルギーを起こすかと思います。
劣勢機能が同じなISTPやISFPがありますが、両者共にSe(外向的感覚)と言う補助機能があります。
この機能は、五感が敏感、外部の状況に瞬発的に反応したり行動力、アクティブさ、反射神経など五感や行動力が伴う心理機能でさす。
この機能が劣勢機能の弱さを補い、何とか日本社会に適応出来ていると思います。
ですが、INTPとINFPの補助機能は、Ne(外向的直感)です。
Neは、アイディアや発想、状況変化、連想やひらめき、ワクワクや好奇心、空想や想像力、新規開拓など脳内で色々イメージする心理機能です。
この機能は、劣勢機能を補うのに役に立ちません。せいぜい、就職活動にしか意味をなさないでしょう。
伝統や文化を重視する日本組織では、外向的直感は輪を乱す、脅威のような存在だと思います。Neが強いと言うことは、その分Si(内向的感覚)が弱いことを意味します。
また、両者ともにあれこれ考えてしまいがちです。このままでよいのだろうか?もっと良い状況を作り出せないか?自分は、このままで良いのだろうか?などと、現状に対して疑問視しやすく、場合によって閉塞感を覚えやすいです。状況変化を考えてしまいます。
さらに、両者共に内向型であり、賑やかな場や社交的な場だとエネルギーを使いやすいです。接客や、チームワークの仕事だとストレスを感じやすいかと思います。
最後に、企業の求める人材について調べてみましたが、殆どの項目でINTPやINFPに当てはまりません。
コミュニケーション能力が高い
意欲的である
素直である
真面目、または誠実な人である
明るい性格である
専門的なスキルを持っている
朝向きな考え方ができる
行動力がある・・・SP型(外向的感覚型)
精神的にたくましい
主体性がある・・・TJ型(外向的思考型)
忍耐力がある・・・SJ型(内向的感覚型)
内向的で考えてることが非現実的であり、日本社会にマッチしてないと言うイメージがついてしまいます。
INTPやINTPが日本の組織に適応するには、本来の自分の強みを抑え、劣勢機能を表に出さないようにしていかなくてはなりません。
ですが、それはとてつもなく精神に負荷が掛かることになります。
INTPやINFPで、生きづらさを感じている人が多いのは、上記のこれらの性質が日本の組織にそぐわないからだと考えられます。