風邪を引く者に超絶厳しい教員の世界
私は、教員をしていた頃を振り返ると必ず思い出すある場面があります。
そのある場面とは、体調を崩して欠席連絡をするときです。
1ヶ月に1回は風邪を引いていた教員時代
起床後、体温を測ったら38度、なんてことは本当にしょっちゅうありました。仕事の疲労がすごかったことと、私の身体が強い方ではなかったことが重なり、月の半分は体調を崩していました。
でも、現場が人手不足だということは分かっていましたし、迷惑をかけることが怖かったので、実際熱があっても人にバレない限り出勤していました。
今思うと、体力的な疲労より圧倒的に精神的な疲労が大きかったなと思います。
勇気を出して欠席連絡をしたものの最悪な結末。
それでも、やっぱり立ってもいられないほどの高熱を出すことがありました。
渋々、「申し訳ございません」の気持ちを精一杯込めて欠席連絡をかける訳ですが、、、。
電話に出た先生が、職場で最も苦手な人間の一人である高圧的な女性の管理職でした。(オワタ、、、)
「先生は、どうしてすぐ体調を崩すくせに予備のプリントを準備しておかない?」
(だって、毎日絶対休まないと思って出勤してるんだもん、、、)
「そういえば、先生、保護者からクレーム来てますよ。(ゴニョゴニョ)」
(え、それ体調崩してる私に今言う?泣きそうなんだけど)
「先生のクラスは宿題が少なすぎます。何を考えている?」
(だから今、頭働かんて、、、)
というように、詰められて終わりでした。
もちろん「お大事に」の一言もなく、不機嫌な声で「早く治してください」の一言とともにガチャっと大きな音を立てて切られた訳です。
それでも教員?
私にとってこの経験は、かなりトラウマになりました。
電話で不機嫌を露わにされることが凄く怖いと思うようになりました。
そもそも、子供たちと密接に関わる仕事をする人間が、こんな対応しかできないって、世も末だなって悲しくなりましたよね。。。
一応、女性管理職の立場にもなってみる
この出来事があってから、随分と時間が経ったので相手側の気持ちはどうだったんだろう?って考えてみます。
まず、人手不足だから休まないでほしいと思うのは自然なこと。
きっと、私が休むことで私の担任していたクラスの補欠にこの女性管理職が駆り出されることが目に見えていて、自分の仕事が滞ってしまうではないか!と思ったんだろうな。
その女性管理職は、育ち盛りの子供もいて家に帰ってからすることが山のようにあるんだととも想像できる。
結局、教員現場は人手不足ゆえに先生たちの心の余裕が奪われてしまって、冷たい職場環境になってしまうんだと私は思っています。
だから、私がこんな経験をしたのも本当のところ、この女性管理職のせいじゃなくて、先生たちをここまで余裕無くさせる程の業務の圧迫とそれに見合わない人手の少なさなんだと思います。
今回はこの辺にします。
教員生活を振り返ると、芋づる式に問題が浮き彫りになってきますね。。。