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厳しい先生、優しい先生 万年筆で書く…運命を変える言葉⑦

厳しい先生か、
優しい先生か…と言われたら
たぶん優しい先生の部類に入る。
(音楽を教えている)
態度が悪かったり、まーーーったく練習してこない生徒に対して
何も言わないってことはないけれど、
でも怒鳴ったりすることはまず無い。

ましてや、
練習してきている生徒に対して
「なんで出来ないの?!」なんて
怒ることは絶対にない。
宿題の量も、
与える曲の難易度も
相手のペースに合わせて決めている。

当たり前と言っちゃあ当たり前だけど
実はそんなに簡単な話ではない。
宿題の量や、曲の難易度、
求める完成度、その伝え方。
厳しくすることで
生徒によっては、ペースや能力が上がるのだ。
つまり…優しくするということは
生徒の能力を決めつけてしまっているおそれがある。ということ。
これはまずい。

ただ、厳しくすることにも
もちろんリスクもある。
厳しさについていけなければ
辞めてしまう。
表現を強く押し付けることで
自ら表現する力がつかなかったりもする。

メリット、デメリットを分かっていても
これを使い分けるのは至難の業。
先生が持っているもともとのキャラクターに強く影響されると思うから。
これを上手くコントロールしている名講師もいるのだろうけれど。。。

今さら厳しい先生になろうとも思わないし
なれるとも思わない。
でも、自分はなぜ相手のペースをこんなにも気にするのか…と考えた時、

「そうは言っても辞められるのが怖い」
「ゴリ押しするだけの自信が備わってない」

という情けない1面もあることは否めない。自分の能力を信じきれていない自分がいるのだ。

子供の頃や、学生の頃は、
良くも悪くも評価される。
いい成績がついたり、褒められたりすればそれは自信になる。

でも、大人になると
自分の能力を直接評価されることは滅多にない。
育った生徒を見て、評価されることが多いのだ。

この時、評価の基準が人それぞれ。
そもそも、音楽のことをよく知らない人が
「あの先生は…」とか言って評価したりすることも多いわけで。
つまりそれを鵜呑みにして一喜一憂しているようじゃダメだったりする。

人に大切なのは自信を持つことだ

優しいとか、厳しいとか、
実はそんなに関係なくて
講師として大切なのは
自分の音楽、自分の美意識を
いかに信じられるかだと思う。
そして
その美しいものを追い求めて
進んでいくことをやめないでいくこと。
自分にも、相手にも。

分かってるんだけどね。。。
自分に自信を持つというのは
なかなか難しい。
やれることをやるしかない。
楽しみながら。

チャップリンは、孤児だったんですね。
知らなかったー。
それでも自分を信じて
あんな素敵なエンターテイナーになったんだ。
自分を信じるって
すごく大切な事なんだな。

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