何かを変えないと

12月に「骨転移」を言われて
すぐに放射線治療が始まった。
その最中に、義父が亡くなった。

そろそろ抗がん剤を…というタイミングで
今度は歩くのが大変なくらい足が痛くなり
再び放射線治療が始まった。

3月末に仕事で大きなイベントがあったので
それを待って抗がん剤を始める予定だった。けれど…

私が行う抗がん剤は
入院・点滴ではなく、
通院・服薬。
下痢の副作用があるけれど、それを薬でコントロールするというもの。
慣れるのに2週間~1ヶ月くらいかかるけど、普通に生活できる。仕事もできる。
と、先生は言う。

ほんとに?ほんとに普通に生活できるの?
にわかには信じられない。
ネットの情報をチラ見してみたけれど
恐怖しかわかないので見るのをやめた。

結局…4月末だったら2週間くらい休みが取れるから、そこからスタートしたいと先生に話して、聞き入れて貰った。

「やってみなきゃわからない」
わかってる。けどこれが苦手。
慎重、かつ臆病。
だからいろいろ考えてしまって
何もかもが面倒に。
家事もつらいし
仕事に行くのもつらい。
それでも動き出してしまえば動ける。
病気のことを忘れる瞬間もある。
動き出す前までが、
とてつもなくつらいのだ。

「考えても仕方ないことは考えない」
これもわかってる。けどじゃあどうしたら考えないですむの?
仕事上、もう先のスケジュールを提出しなきゃならない。
もしも…がちらついて辛くて仕方ない。

でも悩んでも悩まなくても
今出来ることは同じなんだ。
だったら
悩まないでいた方がいいに決まってる。
そのためには
自分の中の何かを変えなきゃならない。

それで…
何かヒントはないかと本屋に行ってみた。
心理学の本や、がん闘病記も見てみた。
エンディングノート、家の片付け…

でもなんか、
全部必要なような
全部不必要なような。
結局なにも買わず、
家にある本を読むことにした。

「毎日を楽しめる人の考え方」

まずはこれを読み直してみよう。

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