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未来は誰にも分からない…保険の話

就職した時は実家暮らしだったので
保険には入っていなかった。
結婚してからも
子供が生まれてからも
まぁ、私が死んでも別に困らないかな…という安易な考えで
保険には入っていなかった。

2018年に住宅ローンの借り換えをした時
ファイナンシャルプランナーから
保険の見直しを薦められ
旦那の保険の見直しも含めて
私もその時に死亡保険と医療保険に加入。
医療保険にがん特約をつけたのは
それをすすめられた…というだけの理由。

がんを告知されたのは
その2年後。
運がいいのか、悪いのか。。。
とにかくこの時の
ファイナンシャルプランナーに感謝した。

月々の節約を考える中で
固定費の見直しは常識。
保険の見直しは、その最たるもの。
全然入らない人は居ないと思うけれど
どのランクにするのか…というのは
悩みどころですよね。

「がん保険」は必要ないという人もいる。
もちろん備えに備えて
日々が立ち行かないのは困るけれど
こう言う人のほとんどは
恐らく「がん患者」では無いだろうし、
身近な人にも「がん患者」が居ないのでは?
と、勘ぐってしまう。

「公的な制度を利用すればなんとかなる」
という考え方は、もちろん否定しない。
いわゆる「高額療養費」のこと。
これ、本当にすごいです。
日本人で良かった…とつくづく思う制度。

ただ。
限度額以上は払わなくていいっていうのはもちろんそうだけど。
限度額って、結構…だよ?(人によってだろうけど)
1回手術するだけ…とか
抗がん剤も時期が限定されてる…とかならまだしも
この限度額。
毎月、一生になるかもしれないんだよ?

人によって病状が違う。
治療も違う。
ということは
かかる金額も大きく変わる。

それに。
限度額を払えたとしても
「払えなくなったらどうしよう」という不安から逃れることは出来ない。
そうでなくても不安だらけ。

病気そのもののこと
家族のこと
仕事のこと
自分自身のこと
どんな死に方になるのか
ということは
どんな生き方をすればいいのか
向き合うことがありすぎる中で
不安に思うことがありすぎる中で
お金の心配が大きく心を占めると
正直、絶望感しかない。

保険に加入していたからといって
お金の問題が全部解決する訳では
もちろん無い。
ま、これも人によるというか、
加入した保険によるというか。。。

それでも
「あ、保険がある。」
その事実。その気持ち。
それで少し安心する。
そして「考える時間」を
与えられた気になる。

私は本当に入っていて良かったと
思います。
別に保険会社のまわしもんでも
なんでも無いんですけどね。

ただねー
申請するのがねー
よく分からないことだらけ。

医療保険の他、
住宅ローンの団信もあるし、
あ。
高額療養費だって申請しないと
ダメです。

とにかく申請しないと何も起こらない。
当たり前だけど。。。
書類書く度に「なにこれ?どういう意味?」となる。
もうちょっと誰でもわかるような日本語で書いて欲しいんですけどね。


ひまわり

散歩道の紫陽花は
そろそろ終わりです。
次はひまわりを楽しみにしています。

4月頃は
夏なんて想像出来なかった。
お金のことも
抗がん剤治療のことも
見えていなくて。
全て「やってみなきゃわからん」状態で。

保険申請の準備をしたり
抗がん剤の副作用のコントロールに
少しずつ慣れたりして
先を見ることが辛くなくなってきました。
「いつも通り。普通の生活をしなさい」
主治医が繰り返す言葉の意味が
染みる今日この頃です。





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