【介護日記】#4 認知症介護と我が家の決断

私は40歳で現在70歳の母親の認知症介護を行っています。認知症の母をケアする中で、何よりも大変だったのは、母の行動予測の難しさと安全への不安でした。
母の動向がつかめず、一瞬の不注意でどこかへ出かけてしまうことが心配で、私たちはほとんど家から出られない生活になりました。

初めての介護で、頼る人も少なかった私たちは、まずは老人ホームへの入所を考えました。しかし、母は老人ホームに行くことを強く拒み、親族もこれに反対しました。
そのため、私たちは夫婦二人で介護をする道を選びました。

全ては試行錯誤。いつも心に留めていたのは、「母にとって最善は何か」でした。デイサービス、訪問介護、そして介護用品、さまざまなサービスと商品を調査し、母の行動に合わせて最適なものを選びました。

例えば、母が徘徊しがちだったので、安全性を確保するために家全体を見渡せる位置にカメラを設置しました。また、家から出て行くのを防ぐために、特別な錠前を設けました。母の生活空間を確保しながら、私たちの生活を送る上での工夫はかなり行いました。

これから介護を始める方へのアドバイスとしては、できるかぎり訪問看護やデイサービスといった介護サービスの情報、介護補助具のレビューや評価、そして認知症や介護に関する基本知識など、様々な情報を収集することです。
しっかり調べないとご家族のためにならないサービスを使ってしまう可能性があるため、できる限りご自身で調べたり、介護を経験された方の話を聞くのが良いと思います。

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