【介護日記】#20 ヤングケアラーの経験と孤立感

私は39歳の男性で、73歳の母親の介護を始めてから約10年が経ちました。母親は免疫疾患の難病と精神疾患を患っており、現在はほぼ寝たきりの状態で、車椅子生活を送っています。

食事の準備、排泄の手助け、着替えの支援、清掃、金銭の管理など、生活全般の面で介護を行っています。最初のうちは、特に排泄の対応が大変でした。夜中に母親が目を覚ますと、私も起きて手伝わなければならず、朝にはとても眠かったです。そして、介護に時間を費やすうちに疲れてしまい、自分自身の趣味や遊びへの関心が薄れ、どんどんと孤立感が増していきました。

私が20代の時に介護が始まったので、私自身が"ヤングケアラー"と呼ばれる存在だと気づきました。若くして大部分の時間を介護に費やすと、孤立感が大きくなります。それが良いことか悪いことかは私にもわかりません。

私が他の人に伝えたいことは、介護する側にも選択肢があるということです。介護をしないという選択をしてもそれは悪いことではありません。しかし、現実的にはそうはいかないことが多いので、自分が介護をすると決めたなら、自分の覚悟と信頼できる人を見極めることが大切だと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?