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ハンガーと割烹着

ハンガーと割烹着を使って、何か面白いことをしたわけではなく、普通に、ハンガーはハンガーとして、割烹着は割烹着として使用している話し。

服の都合で、最近はハンガーの出番が多くなった。息子の部活の着替えが多く、畳んだところで翌日には必ず使うので畳む行為が無駄だからやめたのと、単純に、寒くなったので服が増えたからだ。
少し前、洗濯物を干すのが憂鬱だった。
乾くと思ってたのに予想外の頼りない日差しで渇ききらず、それなのに新たな洗濯物が
カゴいっぱいになる。

…あぁ。ハンガーが足りない。

もう少しで渇きそうなやつをイスに引っかけたり、あらゆる所に広げて、なんとかハンガーを空ける。

その流れがしばらく続いたら、もう洗濯を
したくなくなった。
目を背けたい。ため息が出る。

…100円ショップで針金ハンガーを買った。
針金ハンガーが実は一番使いやすい!と最近思ってる。6本で1セットを3つ買った。

ハンガーが手に入ったら洗濯したくない気持ちがなくなっていた。
なんて簡単なことだったんだろう。
ハンガーが足りないことが、こんなにも
ストレスだったなんて。


最近、今までより少しだけいい物を身につけたいと思い始めた。沢山の服を持つことより少ない服を綺麗に着たくなった。
沢山持っていても、実際は3着くらいを洗濯しては着る。という日々だから。
少なければ、私の苦手な衣替えも断然ラクだ。最終的には、半間のクローゼットに一年分の服を収め、衣替えしないで済むようにしたい。

いつもは、白い服の時だけエプロンをして
家事をしていた。服にシミが付くことを気にしなくていいように。

ところが、寒くなって長袖になったら、また不都合が出てきた。
前身ごろはエプロンで守れていたけど、油の飛びはねが、よりによって袖に飛んできた。落ち込んだ。お気に入りだったのに。
それと同時に、何でわざわざ袖に飛んできたんだ!と若干の怒りがでた。

なんとか気を取り直して洗い物までこぎつけたが、今度は、何度捲りあげても袖が手首まで落ちてくる。
イライライラ…
濡れた手で捲り直したけど、しつこく下りてくるから、とりあえず輪ゴムで袖を留めて
やりきった。
もう台所に立ちたくない。

…思い付いて割烹着を買った。
服全体が守られた。
袖口がゴム製になっているから、着ている服を守りながら捲りあげた位置で落ち着いていてくれる。しかも、急ぎの時は手も拭いちゃうし、一枚余分に着てるから暖かい!

簡単に解決した!

主婦になって長らく経つけど、おそらく皆さんがとっくから取り組んでいるであろうことに、私は後れ馳せながら、ようやく気付いた。
ハンガー買って良かった。
割烹着って便利だった。

あんな些細なことだけど、それでも状況によって変化があれば、それに対応していく変化も必要だった。
ほんの少しだけ考えて、
こだわりを持ちすぎず柔軟に受け入れたら
あっという間に快適になった。

日常のわずかな不都合は、毎日だからこそ
ストレスになりやすい。
ちょっと引っ掛かることがあったら一旦手を止めてみるといいかも。と思った。


ハンガーの心配もない、服の汚れも気にしなくていい。気持ちに余裕ができた!
余裕ができたら、心が穏やかになった。
洗濯も、服の行方も、台所事情も、
もう少し質をあげたくなった。
手間をかけていけそうな気がした。

あなどれないなぁ。
ハンガーと割烹着。

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