稲作もミニチュア制作も感じて動くのが鍵かな?
ミニチュア作家のいわなり ちさとです。
紹介した作品は販売します。気軽にお問い合わせください。
昨日は生暖かい強い風が吹き抜けるおかしなお天気でした。
夏日だったようです。
いつもと違うことが多いと人は不安になりますね。
カメムシの多さも驚くほどで、もし、これが小さなメカで人間を観察し、時には攻撃してくる先兵だったとしたらなんてSFのようなことも頭をよぎります。
小説のネタになりそう。不安を感じてもネタにして面白がる心の余裕があればいいのかなと思います。一途に不安にとらわれると判断を誤ります。楽しもうと思う気持ちは大切ですね。
もう少しではでに掛けた稲が乾燥して、ざっと今年の稲作が終わります。
いろいろ考えて工夫する余地のある稲作というものは私にとっては新しい楽しみになりました。
苦労の先にある達成感こそが楽しみという意味でです。
ある人に百姓とは百の仕事をする人という意味だと教えてもらいました。
確かに田んぼの管理というのは感覚を研ぎ澄ませて水の量や温度、稲の伸び具合など様々なことを観察しなければなりません。
稲刈りが終わった農閑期にも藁を使ってわらじを作ったりなどそれはたくさんのことをしていたのだろうと思います。
生きる知恵の塊だったからこその百姓という呼称。
使ってはいけない差別用語と言われますが、ただ、農家というより実は含蓄の多い素晴らしい言葉だと感じます。
そんな百姓に私はなりたいと思います。
田んぼで感じる様々な感覚や生き物との出会いを大切に今年より来年、もう一つ智恵ある稲作を目指すことが私の目標です。
一方、もう少しで30年続けているミニチュア制作。
10年もしたら、もう極まるだろうと言った人がいましたが、30年やってもまだまだです。
例えば毎年作る干支、来年の辰は3巡目を迎えます。
今回は大幅リニューアルしました。
デザインは京都で見た書家さんのパフォーマンスから刺激をいただいてできあがりました。泉涌寺さんのイベントのおかげです。
見るもの、聞くものから刺激を受ける。
それを自分の中に取り込んですぐにカタチになることもあれば、奥底に長く眠ったのちにカタチになるものもあります。
だから、これはと思ったらいろいろなものを見、そばに置くようにしています。以前紹介した野波浩さんの「エクリプス」という写真集だったり、note友達の北野さんの写真集だったり、、、
花もそうです。色や形にはたくさんのヒントがあります。
育てる感覚も大切。声をかけていくと元気になっていく姿にも喜びを感じます。
手をかけたもの、心が動くものを近くに置くことで心が満たされ、柔らかになります。
そんなベースから次の作品のアイデアが生まれていきます。感じて、納得してそのあとに手が動き出すのです。
風景などの写真も大切。こう切り取りたいと思って写すので、私だけの写真になります。プロの方から見れば未熟でしょうが、それはまた別のこと。
一から自分で考えるんですか?と先日目を丸くして聞かれました。
もちろんと答えました。
だって、だれも教えてくれる人などいないし、なにより自分で一から考えるからこそ楽しいのです。
田んぼでは新参者の私は目や耳を使って観察することが一番大切なこと。
ミニチュアはもう長くやっているので、逆にいつも見ているものを別の視点で見る工夫が大切。
どちらも感性が求められる世界だなと思います。
ミニチュアの題材は世の中のものすべてなので、死ぬまで終わりがありません。いつまでできるかはわからないけれど、好奇心があって、手が動く間は続けていきたいものです。
ミニチュアちさと工房
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