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【映画#19】「ブルックリン最終出口」『パレード』より

こんにちは、三太です。
6月下旬から7月上旬にかけて、ものすごい暑さだったので、最近は暑いのは暑いですが、まだ過ごしやすいなと感じています。これぐらいの気候で夏休みを過ごしていきたいです。

では、今日は『パレード』に出てきた映画、「ブルックリン最終出口」を見ていきます。
『パレード』内に出てくる映画26作中の10作目です。

基本情報

監督:ウーリ・エーデル
出演者:ハリー(スティーヴン・ラング)
    トララ(ジェニファー・ジェイソン・リー)
    ジョー(バート・ヤング)
上映時間:1時間38分
公開:1989年

あらすじ

1852年のブルックリン。
そこではストライキが行われています。
そのためなのか、町の中は荒廃しきっています。
組合を取り仕切る男は不正にお金を使いこみ、チンピラたちは町で好き放題しています。
そんな中、会社側と労働者の間で衝突が起こります。
その衝突を境に様々な人の人生が動き出していきます。
それはどちらかというと落ち目の方にですが・・・。
また、労働者たちの生活も描かれます、
ある男女の結婚までの過程が描かれます。
衝突を繰り返しながらも、たくましく生きていく人間の様子がそこにはあります。

設定

ストライキ
同性愛(LGBT)

感想

荒廃した世界が描かれていました。
不正にお金を使いこんだり、暴力に満ち溢れていたり、男女の関係が乱れていたり・・・。
そんな世界でなんとかもがいている男女がいました。
ただ、もがいていると言っても、その男女が積極的に良い世界に向けて動いているとは言えません。
逆に、そのままの荒廃した世界にいようとする中で、そこから出されてしまうような感じでした。
この作品を貫いている話題はストライキです。
そのストライキの過程と人間の浮き沈みとがシンクロしているような感じでした。
荒れ果てた中にも、一筋の希望を見出したくなる作品です。

混乱にまぎれて遊ぶ夏野かな

その他

ウィキペディアより→
1964年にヒューバート・セルビー・ジュニアが書いた同名小説の映画化作品。
バート・ヤングは「ロッキー」のポーリー役。

『パレード』内の「ブルックリン最終出口」登場シーン

そして、そのビデオテープには、私が知っている限りの映画に出てくるレイプシーンが録画されている。ちょうど『ニュー・シネマ・パラダイス』という映画のラストで主人公が観る、キスシーンばかりを繋ぎ合わせたフィルムのように、何十という映画のレイプシーンばかりが、このSONYの120分テープにはまとめられている。『告発の行方』ではジョディ・フォスターがピンボールマシンの上で犯される。『時計じかけのオレンジ』では「雨に唄えば」のリズムに乗って女が犯される。『ブルックリン最終出口』『ブルーベルベット』『テルマ&ルイーズ』どの女も「お願い、やめてえ」と泣き喚く。『わらの犬』『処刑教室』男が復讐劇のヒーローを演じるためにも女は犯される。グリナウェイの『ベイビー・オブ・マコン』ベルイマンの『処女の泉』。吐き気がするほど、次々と女たちが犯されていく。他のシーンは一切ない。ただ、レイプシーンだけが延々と続く。

『パレード』(p.153)

前回紹介した「時計じかけのオレンジ」の引用の続きになります。
特に今回は引用で細かく述べられているわけではないですが、確かにここかなというシーンはありました。

吉田修一作品とのつながり

不正にお金を使いこむ(『元職員』がこのような話だったような・・・)
あとは設定でも書きましたが、同性愛が描かれていることですね。
 
 
以上で、「ブルックリン最終出口」については終わります。

それでは、読んでいただき、ありがとうございました。

画像の出典:映画ドットコム「ブルックリン最終出口」

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