【映画#90】「太陽は動かない」
こんにちは、三太です。
日中は暑い日が続きますが、早朝はとても涼しくなってきました。
窓を開けていると少し肌寒いくらいです。
間もなく学校では文化祭が行われますが、少しでも秋らしい雰囲気で行えればいいなと思っている今日この頃です。
では、今日は映画「太陽は動かない」を見ていきます。
吉田修一の同名小説と鷹野一彦シリーズ2作目の「森は知っている」を原作としています。
一瞬「森は知っている」も再読してから見ようかなとも考えたのですが、タイトルが「太陽は動かない」なので、もうここで見てしまうと思い、見ました。
基本情報
監督:羽住栄一郎
出演者:鷹野一彦(藤原竜也)
田岡亮一(竹内涼真)
AYAKO(ハン・ヒョジュ)
デイビッド・キム(ピョン・ヨハン)
風間武(佐藤浩市)
上映時間:1時間50分
公開:2021年
あらすじ
諜報組織AN通信で働く鷹野一彦と田岡亮一。
彼らは情報を得て、それを競合他社に売ることにより生計を立てています。
そして、AN通信のスパイ達の胸に付けられているのは裏切りを防ぐための起爆装置。
この装置は一日に一度の定期連絡ができないと爆破されます。
太陽光発電の主導権を握るための巨大企業の熾烈な争い。
その中で貴重な情報を得るために世界を飛び回る鷹野たちとそのライバルのスパイ。
そして、同時進行で描かれる鷹野の過去。
幼児期の壮絶な虐待、救出されてからのある島での淡い恋愛。
世界を舞台にしたスパイアクション映画。
設定
・スパイ
・世界(ヨーロッパ、アジア)が舞台
・映像の美しさ
感想
「明日のことなんか考えなくていい、今を生きろ」。
映画のワンシーンで語られるこの鷹野のメッセージは非常に重かったです。
それは映画の中で鷹野の過去がしっかりと描かれているからこそだと思います。
ただ、この映画はどちらかというとストーリーよりも映像を楽しむ映画なのかなとも思いました。
ブルガリアやオーストリアの街並み、鷹野やデイビッド・キムのアクション、とにかくいずれの映像も美しく、そしてカッコイイです。
鷹野のライバルであるデイビッド・キムは本作品では途中までやられっぱなしで良いところなしでした。
また小説で描かれる小田部奈々との恋愛関係の描写が好きだったのですが、(奈々のキムを想う気持ちが良い!)それもなく残念だなと思っていたら、しっかりと活躍してくれたので良かったです。
鷹野と田岡はバディを組んでいますが、良い悪いというのではなく、少し意識が違うなと思いました。
鷹野はスパイとして心を殺し、しかし自分の信念を持って行動していますが、田岡は未だに悩んでいますし、胸の起爆装置に怯えています。
ただ、鷹野が吹っ切れたように、この先きっと田岡にも吹っ切れて行動できる日が来るのかなと思います。
先輩が今を生きろと星月夜
その他
ウィキペディアより
→現在の鷹野のエピソードは原作シリーズ第1作『太陽は動かない』、高校時代の鷹野のエピソードは原作シリーズ第2作『森は知っている』を基にしている
『太陽は動かない』との相違点。
そもそも『森は知っている』も基にしているというのもありますが、それを差し引いて考えてみました。
①山下という登場人物が出てくる。
②日本の政治家が出てこない。
③河上家で出されたオムライスを最初食べない。
④太陽光発電のある発明をしたのがインドの青年となる。(小説では日本人)
→重なるところも多々ありますが、別の作品だと思ったほうがよいかなと思いました。
以上で、「太陽は動かない」については終わります。
とにかく映像が美しかったです。
それでは、読んでいただき、ありがとうございました。
出典:映画ドットコム「太陽は動かない」
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