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【映画#88】「タイタニック」『空の冒険』より

こんにちは、三太です。

先週はバスケットボール部の準公式戦のような練習試合がありました。
今のチームは実は部員が5人しかいません。
そのため全員が自動的にフル出場です。
暑さもありなかなか大変だったと思いますが、最後までやり切れました。
私は一人ベンチから声を張り上げていました。
もう少し落ち着いてベンチにいたいなと思わなくもないのですが、コート上で頑張る生徒たちを少しでも励ませるかなと思い、声を出していたように思います。

では、今日は『空の冒険』に出てきた映画、「タイタニック」を見ていきます。
『空の冒険』に出てくる17作の映画のうちの15作目です。


基本情報

監督:ジェームズ・キャメロン
出演者:ジャック(レオナルド・ディカプリオ)
    ローズ(ケイト・ウィンスレット)
    キャルドン(ビリー・ゼイン)
    モリー・ブラウン(キャシー・ベイツ)
上映時間:3時間14分
公開:1997年

あらすじ

1912年のタイタニック沈没から84年後。
沈没したタイタニックからトレジャーハンター達が見つけた金庫。
その中から出てきたある一枚の女性の絵。
それは私だと名乗り出てきたおばあさんの84年前の回想。
回想部分がこの物語のメインの部分です。

1912年、タイタニックに乗り込んだ二人の男女。
上流階級の娘ローズと、画家志望の貧しい青年ジャック
二人の出会いは現状に嫌気がさし、船から身を投げようとしていたローズをジャックが救い出したところから始まります。
ローズは家の存続のため、キャルドンとの望まない結婚を強いられようとしていました。
ローズの知らない世界を知っているジャック。
二人は身分の違いを乗り越え、惹かれ合います。
しかし、二人、いや船に危機が迫っていました。
前方に突如現れた氷山。
危機一髪正面衝突は避けましたが、一部船とぶつかり船が浸水し始めます。
このままでは1時間あるいは2時間後には船は沈没。
二人の運命はどのようになるのでしょうか。

設定

・84年後からの語り
・身分を越えた恋愛
・迫りくる水の脅威

感想

言わずと知れた名作。
私が言うまでもなく、めちゃくちゃ良い映画でした。
ディカプリオ演じるジャックがかっこよすぎて、ケイト・ウィンスレット演じるローズが美しすぎました。
人間の魅力がこの映画に結晶しているようです。
そして彼ら主役を引き立たせる脇役たち。
やはり一番はキャルドンなのかなと思うのですが、私的にはジャックにディナー用の服を貸してくれたり、何かと面倒を見てくれたりするモリー・ブラウンがやたら良いおばちゃんだなと感じました。
おそらくこういうキャラは吉田修一さんも好きそうです。
そして執事。
ジャックとローズを追いかけてくる感じやどこにでも顔を出してくる感じがとても粘着質でいやらしかったです。

実はタイタニックは一度見たことがありました。
映像としてはいくつか記憶に残っていたのですが、今回見てローズが現状に抱いていた不満の所在や水の脅威によるパニックなどより映画が理解できたように思います。
その水の脅威なのですが、終盤はここが執拗に描かれ、それを通してジャックとローズの生きようとする強い意思が感じられます。
そこには二人の強い愛が根底にあるのだと思います。
映像を思い出し、頭の中に「マイハートウィルゴーオン」が流れるだけで今でも鳥肌が立ちます。

船の先ジャックとローズ秋夕焼

その他

ウィキペディアより
→アカデミー賞では14部門にノミネートされ、『イヴの総て』(1950年)と並ぶ最多ノミネート作品となり、作品賞と監督賞を含む11部門を受賞し、『ベン・ハー』(1959年)と並ぶ単一作品での最多受賞作品となった。

→映画の冒頭と終盤にある現代のシーンとエンドロールの上映時間を除くと、タイタニックが氷山に衝突してから完全に沈没するまでにかかった2時間40分の上映時間となるように構成されている。

→モリー・ブラウンを演じたキャシー・ベイツは1990年公開の『ミザリー』でアカデミー主演女優賞を受賞した。

『空の冒険』内の「タイタニック」登場シーン

年に数回は訪れるほど台湾が好きなのだが、当然、台湾でもたまに映画を見る。一昨年のことになるが、台北で『海角七号』という映画を見た。これは日本の台湾統治時代に起こった日本人男性と台湾人女性の悲恋と、現代の台湾人男性と日本人女性の恋を重ねるように描いた映画で、台湾では『タイタニック』に次ぐ興行収入があったらしい。

『空の冒険』(p.202)

これも前回の『海角七号』と同様「タイペイ、タイワン」というエッセイの一節です。
ここでは『タイタニック』はあくまでも『海角七号』と興行収入を比較するためだけに出てきています。
ただ、確かに「そりゃみんな見に行くわ」と思うぐらい良い映画でした。
 

吉田修一作品とのつながり

・タイタニックのような話はなかったように思いますが、ローズやジャックのもう少し詳しい背景など(なぜローズの家は借金を背負わなければならなかったのか、ジャックのこれまでの生い立ちなど)を吉田修一さんなら描いてくれるような気がします。

以上で、「タイタニック」については終わります。
再び名作を見られて、また違った角度からも楽しめたので良かったです。

それでは、読んでいただき、ありがとうございました。

画像の出典:映画ドットコム「タイタニック」

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