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【映画#112】「フィフス・エレメント」『最後に手にしたいもの』より

こんにちは、三太です。

先週の3連休にバスケットボール部の練習試合がありました。
大学時代のつながりで開催されたカップ戦でした。
うちの部員は人数が少なく、5人ぎりぎりでの参加でした。
他校は部員が多く、30人近くいる学校もありました。
一日予定通りに対戦をこなすと、やはり5人だと体力的に限界が来ます。
けれども、顧問同士のやり取りで上手く調整していただき、最後まで戦い抜くことができました。
様々な面で人間的なつながりの有り難さを感じる一日でした。

では、今日は『最後に手にしたいもの』に出てきた「フィフス・エレメント」を見ていきます。
『最後に手にしたいもの』に出てくる映画8作のうちの6作目です。


基本情報

監督:リュック・ベッソン
出演者:コーベン(ブルース・ウィリス)
    リールー( ミラ・ジョヴォヴィッチ)
    ゾーグ( ゲイリー・オールドマン)
    コーネリアス神父(イアン・ホルム)
上映時間:2時間6分
公開:1997年

あらすじ

300年後の地球。
宇宙に飛び出した人間たち。
ニューヨークには超高層ビルが建ち、車は空を飛んでいます。
タクシー運転手のコーベンの前に突如現れた「完璧な女」。
実はその女性は地球を死から救う「フィフス・エレメント」(第五の要素)でした。
大統領の命令で、コーベンは地球を救うべく、四つの石を探しに向かいます。

設定

・宇宙が舞台
・戦争
・生と死

感想

とても楽しめました
宇宙の映像から始まり、序盤はとても壮大な感じなので、そういうちょっと重ための映画かなと思っていましたが、途中から音楽も含めてユーモア要素も入ってきて、気楽に見ることができました。
ただ、メッセージは明確で、重いです。
明らかに戦争に対する批判的なまなざしがあります。
破壊するために創造をする人間への皮肉も語られます。
風、土、火、水そして第五の要素である人。
この第五の要素であるリールーを演じるミラ・ジョヴォヴィッチの愛嬌ある顔というか演技がとても素敵でした。

空を飛ぶ車高層ビル朧

その他

・ウィキペディアより
→脚本は監督のリュック・ベッソンが16歳の時に考えた物語を基にしている。

→1997年11月14日、監督のリュック・ベッソンは女優のミラ・ジョヴォヴィッチと結婚したが、後に離婚。

→劇中でリールーが話す古代宇宙語には監督作成の辞書まである。

『最後に手にしたいもの』内の「フィフス・エレメント」登場シーン

『世界都市とは、主に経済的、政治的、文化的な中枢機能が集積しており、グローバルな観点による重要性や影響力の高い都市のことである』
とあり、言葉の由来として、『文豪ゲーテが一七八七年に、ローマの歴史的な文化的な卓越性をもった都市としての性質を表現するためにつくった、「Weltstadt」(ドイツ語での世界都市)という言葉にその源を発する』とある。
なるほど、どうやら『鉄腕アトム』や『フィフス・エレメント』の世界ではないらしいことは分かってきたが、まだその姿は見えてこない。

『最後に手にしたいもの』(pp.79-80)

これは「国際都市?」というエッセイの一節です。
国際都市を調べる中で、「世界都市」という言葉に出会った吉田さん。
その流れで出てきたのが、「フィフス・エレメント」です。
確かに高層ビルの周りを空が飛ぶ「フィフス・エレメント」の映像は、未来の都市を想像させます。
けれども、国際都市(世界都市)はそれとは違うんだなということがわかるというものです。
ちなみにこのエッセイではこの後、東京が「国際都市」として述べられていきます。

吉田修一作品とのつながり

・未来を描く(SF)という点では、『橋を渡る』と通ずるなと思いました。
『橋を渡る』は70年後の未来ですが・・・。
どちらも今の延長上にある世界というのがよくわかる描かれ方がされています。

以上で、「フィフス・エレメント」については終わります。
未来を描いたメッセージ性ある映画でした。

それでは、読んでいただき、ありがとうございました。

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