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【映画#45】「フォエバー・フレンズ」『女たちは二度遊ぶ』より

こんにちは、三太です。

新年あけましておめでとうございます。
2023年となりました。
年越しは本当にいつも通りすぎて、唯一えび天そばを食べたぐらいが年越し感があったかな~というぐらいでした・・・
けれども、新しい年になったということで気持ちも新たにnoteを続けていきたいと思っています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

では、今日は『女たちは二度遊ぶ』に出てきた映画、「フォエバー・フレンズ」を見ていきます。
『女たちは二度遊ぶ』に出てくる映画5作中の2作目です。
1作目の「殺したい女」はまだ見られていないです。

基本情報

監督:ゲイリー・マーシャル
出演者:CCブルーム(ベット・ミドラー)
    ヒラリー・ウィットニー・エセックス 
    (バーバラ・ハーシー)
    ジョン・ピアース(ジョン・ハード)
上映時間:2時間3分
公開:1988年

あらすじ

コンサートのボーカルを務める女性が、ある知らせを聞いて、そのコンサートをドタキャンし、その知らせをくれた友達のもとへと向かうシーンから始まります。
このボーカルの女性の名前は、CCブルーム
友達の名前は、ヒラリー・ウィットニー・エセックス
そして、回想となり、二人の出会いから物語が描かれます。

CCは歌がうまく、才能があり、ヒラリーはお金持ちで、とても美しいです。
何かにつけ、お互いに自分にはないものを持っている二人。
小学生の頃にビーチで偶然出会った二人は、住んでいる場所が遠くもあり、ずっと手紙で交流を続けます。
そんな二人が人生の岐路に立たされたとき、再会を果たします。

そこから二人はそれぞれ恋をしたり、時には大喧嘩をしたりしながら共に人生を歩みます。
また、ヒラリーにはビクトリアという娘も生まれます。
そして、ヒラリーにとって大きな出来事が起こります。
ウイルス性の心筋症にかかるのです。
作中での描かれ方では、なかなかヒラリーは治る見込みが薄そうです。
この辺りからはじめのドタキャンの理由が少しずつ分かってきます。
この二人の友達はこのあと大きな決断に至ります。

設定

・表面的ではない、とても人間的な友情
・回想がメイン
・ヒラリーの母は小さいときに亡くなった
・恋愛、結婚、浮気、離婚、シングルマザー

感想

胸に迫る良い映画でした。
話自体は「フォエバー・フレンズ」という題名からある程度想像できそうなものではあります。
けれども、やはり映画として描かれるとそのテーマがずしりと自分の中に残りました。
CCとヒラリーはお互いに人間臭い部分があり、決して良いところばかりではないのですが、そんな二人が自分をさらけ出しながら、ぶつかって関係性を構築していく姿がまさに「ザ・友情」という感じでした。
そりゃ、タイトルにもなりますよね。
そういう関係性を作ることは現代の日本の社会ではなかなかなさそうにも感じました(もう少し表面上の付き合いで終わりそう)

最後の決断ともかかわりますが、ヒラリーが娘の成長を見られないことの悲しさは自分にはずどんときました。
あと、本筋とはそれほど関係ないですが、ヒラリーが親の言いなりでずっと自由を感じられていなかったところは今でいう毒親、あるいは教育虐待ということとつながりそうです。

つながりは細くも強く賀状かな

その他

ウィキペディアより
→アメリカの小説家、脚本家アイリス・レイナー・ダートの同名小説をもとにしている
→ベット・ミドラーは同作の主題歌「愛は翼にのって」を歌い、グラミー賞の最優秀レコード賞を受賞。また、この曲は彼女にとって初の全米シングルチャートでの1位をもたらした

『女たちは二度遊ぶ』内の「フォエバー・フレンズ」登場シーン

昔、『殺したい女』というコメディ映画があった。まだ『フォエバー・フレンズ』にも『ステラ』にも出演していないベット・ミドラーが主演で、ダニー・デヴィートがその夫役を演じていた。

『女たちは二度遊ぶ』(p.27)

これは『女たちは二度遊ぶ』の中にある11の章のうちの2つ目、「殺したい女」の冒頭です。
ベット・ミドラーが有名になった映画の例の一つとして取り上げられます。
実際にミドラーはこの作品の主題歌で、グラミー賞の最優秀レコード賞を受賞します。

引用部分からもわかるように、本文ではどちらかというと有名になる前の「殺したい女」という映画に主眼が置かれています。
本文ではこのあと、映画「殺したい女」のストーリーが簡単に説明され、章のラストにも登場します。
もちろん、章の名前になっていることも重要です。
そのため、映画「殺したい女」もぜひ見たいのですが、DVDは未翻訳らしいです。
吉田修一さんはビデオテープで見たということですかね・・・。
ただ、少なくとも言えるのは、映画のタイトルがそのまま作品(ここでは章)のタイトルの一つになっているということです。
もしかして、映画からインスピレーションを受けて、できた作品なのかもしれません

吉田修一作品とのつながり

・家族の誰かがいないという設定(ヒラリーの母が亡くなっていたり、CCの父は離婚していなかったり)

以上で、「フォエバー・フレンズ」については終わります。

それでは、読んでいただき、ありがとうございました。

画像の出典:映画ドットコム「フォエバー・フレンズ」

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