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【映画#22】「処女の泉」『パレード』より
こんにちは、三太です。
私はお盆をはさんで、夏休みは前半と後半がある感覚なのですが、いよいよその前半が終わろうとしています。
お盆はゆっくりとしたいですね。
では、今日は『パレード』に出てきた映画、「処女の泉」を見ていきます。
『パレード』内に出てくる映画26作中の16作目です。
前回紹介した「処刑教室」との間に「ベイビー・オブ・マコン」という作品があります。
「ベイビー・オブ・マコン」は借りることができなかったので、手に入れられたら紹介したいと思います。
基本情報
監督:イングマール・ベルイマン
出演者:テーレ(マックス・フォン・シドー)
メレータ(ビルギッタ・ヴァルベルイ)
インゲリ(グンネル・リンドブロム)
上映時間:1時間30分
公開:1960年
あらすじ
ある丘の上に信仰を大事にして暮らしている家族がいます。
父のテーレ、母のメレータ、娘のカーリン、そしてお手伝いやいそうろうのような人たちが一緒に住んでいます。
カーリンはけっこう自由気ままに、悪く言えばわがままに育っています。
一人娘で可愛がられていたということもあるのでしょう。
そのカーリンが少し離れた教会に行くことになります。
インゲリという女を連れていきます。
インゲリはわがままに育つカーリンをあまりよく思っていません。
道中、二人は離れ離れになります。
そして、カーリンに忍び寄る3人の兄弟。
そこでカーリンは辱められ、殺されてしまいます。
このあとカーリンが帰ってこないことを心配する家族のもとで、また新たな悲劇が起こります。
![](https://assets.st-note.com/img/1659761667100-gzd3fbiVBq.jpg?width=800)
設定
復讐もの
神の沈黙
感想
あまり感情に大きな揺れを起こさない作品だと感じました。
だからと言って、盛り上がるというかハラハラする場面がないというわけでもありません。
けれども、登場人物があまり声を張り上げたりすることが少なく淡々と進んでいきます。
はじめはインゲリが主人公的な役割をするのかと思っていましたが、それほどガンガン前に出てくることはなく、一人一人の登場人物が等しく役割を担っているような感じを受けました。
基本的には全体を通して、悲劇的な要素が多いとは思いますが、最後のシーンで少し希望も見られる感じが良かったです。
「処女の泉」というタイトルがつけられている理由もわかりました。
この映画も宗教に対する理解が深かったら、もっと違う見方もできたように思います。
感情の表現うすく夏の丘
その他
スウェーデン映画
映像が白黒
家や着ているものもかなり古め
作中に出てくる「オーディン」というのは北欧の神
ウィキペディアより→
ベルイマンは本作品でアカデミー外国語映画賞、ゴールデングローブ賞外国語映画賞、カンヌ国際映画祭特別賞など多くの映画賞を受賞した。
日本でも1961年度のキネマ旬報外国語映画ベスト・テン第1位に選出され、翌1962年に公開された『野いちご』(本国での公開は1957年)と併せて好評を博した。
『パレード』内の「処女の泉」登場シーン
そして、そのビデオテープには、私が知っている限りの映画に出てくるレイプシーンが録画されている。ちょうど『ニュー・シネマ・パラダイス』という映画のラストで主人公が観る、キスシーンばかりを繋ぎ合わせたフィルムのように、何十という映画のレイプシーンばかりが、このSONYの120分テープにはまとめられている。『告発の行方』ではジョディ・フォスターがピンボールマシンの上で犯される。『時計じかけのオレンジ』では「雨に唄えば」のリズムに乗って女が犯される。『ブルックリン最終出口』『ブルーベルベット』『テルマ&ルイーズ』どの女も「お願い、やめてえ」と泣き喚く。『わらの犬』『処刑教室』男が復讐劇のヒーローを演じるためにも女は犯される。グリナウェイの『ベイビー・オブ・マコン』ベルイマンの『処女の泉』。吐き気がするほど、次々と女たちが犯されていく。他のシーンは一切ない。ただ、レイプシーンだけが延々と続く。
前回紹介した「処刑教室」の引用の続きになります。
ついにこのシーンも終わりとなりました。
長かった~。
ハードな映画が多かったですが、良い経験となりました。
吉田修一作品とのつながり
つながりがありそうな要素はたくさんありますが、ちょっと今はピンと来ていないという感じです。
またつながりを探っていきたいです。
以上で、「処女の泉」については終わります。
それでは、読んでいただき、ありがとうございました。
画像の出典:映画ドットコム「処女の泉」
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