【映画#115】「カサブランカ」『ウォーターゲーム』より
こんにちは、三太です。
先週は無事、卒業式が行われました。
コロナ禍が明けたため、在校生も同席し、式歌も復活しました。
不要と言われれば不要、けれどもやはりあるといいものがある。
色んなご意見はあるかもしれないですが、少なくとも私にとってはとても良い卒業式でした。
残すところは修了式といったところの年度末です。
では、今日は『ウォーターゲーム』に出てきた「カサブランカ」を見ていきます。
『ウォーターゲーム』に出てくる映画3作のうちの2作目です。
基本情報
監督:マイケル・カーティス
出演者:リック(ハンフリー・ボガート)
ラズロ(ポール・ヘンリード )
イルザ(イングリッド・バーグマン)
署長(クロード・レインズ)
上映時間:1時間42分
公開:1942年
あらすじ
第二次世界大戦下の仏領モロッコの町、カサブランカ。
ドイツの侵攻を恐れたヨーローパの人々が逃げ込んだ場所です。
ここに逃げ込んだ人々はリスボン経由でアメリカに行きたいのですが、通行証が出ず、なかなかそれが叶いません。
カサブランカでカフェ・アメリカンを営むリック。
リックのカフェを訪れた地下活動家、ラズロ。
ラズロの妻、イルザ。
リックとイルザにはパリにおける過去がありました。
三角関係に絡む、戦争の対立の構図。
三人は愛をどのように貫くのでしょうか。
設定
・第二次世界大戦
・ドイツ対フランス
・三角関係
感想
「君の瞳に乾杯」というセリフがキザに聞こえないほど、リックもラズロも男前でした。
どちらも女性を大事にしている思いが伝わってきます。
また、戦争によって離れ離れとなり、新たな恋が芽生えるという構図は映画「ひまわり」に共通するなと思いながら見ていました。
きっとそういうことが本当に多く起こっていたんだと思います。
世界史を知っていると、より楽しめる映画なのかなとも思いました。
最後に警察署長がヴィシー水を捨てるのですが、ヴィシー政権はナチス・ドイツの傀儡政権であり、所長にとってはシュトラッサー少佐(ドイツ)からの独立を意味する描写なのかなと。
これもヴィシー政権について調べて初めてそうかなと思ったことなので、気づいていなくて他にもそういった暗に示していることがあるのかもしれません。
署長もそうなのですが、この映画は脇役も良いです。
サムという黒人のピアニストや、カールというおじさんウェイターが味を出しています。
恋愛を支えるには重要な要素なんだと思います。
春の月君の瞳に乾杯と
その他
・ウィキペディアより
→1943年に第16回アカデミー作品賞を受賞。監督のマイケル・カーティスは監督賞を、脚本のジュリアス・J・エプスタイン、フィリップ・G・エプスタイン、ハワード・コッチの3人が脚色賞を受賞した。
→ラブロマンス映画ではあるものの、アメリカも参戦した第二次世界大戦における国際関係と対立を中心に置いて製作された作品であることもあり、プロパガンダ的要素がふんだんに含まれている。
『ウォーターゲーム』内の「カサブランカ」登場シーン
これは鷹野がホテルでくつろいでいるシーンです。
このあと田岡との会話があり、ある知らせが届いて、物語は動き出します。
その小休憩のようなシーンでもあります。
田岡との会話で、田岡が鷹野に聞いてくるのは「鷹野さんって、いったいどこで弾けてんですか?」ということです。
要するに、どこでストレスを発散しているのかということなのですが、鷹野はそれに対して明言はしません。
しかし、もしかしてこの映画のくだりを挟むことによって、鷹野にとっては映画が一つの気持ちを落ち着けるものだったことを暗示していたのかもしれません。
吉田修一作品とのつながり
・ちょっとよくわからなかったです。
以上で、「カサブランカ」については終わります。
相手を思いやる心が男前な映画でした。
それでは、読んでいただき、ありがとうございました。
出典:「映画ドットコム」
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