見出し画像

『話し方教室で学んだこと』#2落語は聞くだけだけで話がうまくなる教材

 面白い話をするのが超苦手。そんな私でも、通勤時間に落語を聞いていたときは、なぜか話がウケました。通勤時間に落語、おすすめです。

1はじめに

 以前、話し方教室に通っていた時期がありました。教室が自分に合っていたこともあり、4、5年通っていました。

 その時学んだことについて、書いてみたいと思います。

 今回ご紹介する学びは、「落語は聞くだけで話が上手くなる教材」です

 落語を聞くだけで面白い話ができるようになる。
 嘘のような、本当の話です。


2教室に入ったきっかけ

 きっかけは社内報で読んだ記事でした。社内研修を担当している方が、「話し方教室に一度は通ってみると良い」と書いているのを読んだのです。

 また当時、昇格試験を受けようと考えていました。私は話すのが得意なほうではありません。話し方教室が面接の備えになる、と考えました。

 ネットで調べると、NHKのカルチャーセンターに話し方教室があることがわかりました。講師は元NHKアナウンサーの方でした。

 一度教室を見学させてもらい、とても和やかな雰囲気だと思いました。ここだったら続けていけそうだと感じ、受講を決めました。


3授業の内容

教室は月2回、1回2時間でした。授業の流れは次の通りです。

■Aさんが、自由なテーマで話をする 
時間は決まっていないが2~5分程度 
この時Aさんはレコーダーで自分の話を録音する

話が終わると先生が、一言二言コメントをする
コメントの内容は常にポジティブ。

ごくまれに録音した自分の話を再生して確認することがある

■Bさん、CさんがAさんの話に対して、感想を話す

■先生が、感想に対しても一言二言コメントをする
コメントの内容は常にポジティブ

■話し手と聞き手の役割を変えて、一巡する。

■時間が余れば先生がテキストを使って說明する。

こんな流れでした。同じNHKのカルチャーセンターでも、先生によって違いがあるかもしれません。


4落語を聞いていると私でも話がウケた

面白い話ができない自分

 
「何か面白い話をしてよ」
 そんな風に急に話を振られ、困ったことはありませんか。

 私はあります。そして、そんな時は必ず、何も面白いことが言えませんでした。

 その話の振り方自体が良くない、と今は思います。

 しかし、そんな事が何回もあると、自分はつまらない人間なんだ、と自信がなくなるものです。


教室でなぜか話がウケるときがある


 通っていた話し方教室は、先生も他の受講生も、自分の話に対し必ずポジティブな感想を述べてくれる環境でした。

 通っているうち、話すことに少し自信がでてきました。そこで、あるとき少しウケを狙ってみたのです。するとなんと、ウケが取れました。

 うまくいくと、もう一度試したくなります。

 自分が話をする前に教室の雰囲気をみます。そして、にこやかな雰囲気であれば、2回に1回くらい、ウケを狙ってみるようになりました。

 そうするとウケるときもあるのですが、思ったほどウケないときもありました。

 あるいは、話をしていて自分のしゃべりが重い。このまま話してもウケを狙えないなと感じ、真面目な内容で話を終えたときもありました。

違いは通勤時間に落語を聞いていたかだった


 ウケが取れるときと取れないとき、その違いはなんだろう?と考えました。思い当たったのが、通勤時間に落語を聞いているかどうかでした。

 まず、落語を聞いているときは、明るい気分で話ができていました。反対に落語を聞いていないときは、なんとなく気分が沈みがちでした。

 落語を聞いていれば、自然と笑います。そのため気持ちも明るくなります。

 明るい気持ちで話ができた、これが落語を聞いていると話がウケた1つ目の理由だと思います。

 2つ目の理由は、落語を繰り返し聞くと、プロの喋りのリズムが自分にも染み込むのではないか、ということです。

 頻繁に話をする人、あるいは好きなキャラクターと話し方が似てくる、そんな経験はないでしょうか。それに近いと思います。

 名人の噺は面白いです。何回でも繰り返し聞くことができます。同じ話を何十回も聞いていると、意識しなくても話し方が似てくるようです。

 もちろん、何回聞いても、その落語家さん御本人のように喋れるようにはなりません。

 それでも、その話術が少しでも染み込んでくれれば、素人レベルなら十分話が面白くなるのだと思います。

 先生からも「話の間が絶妙ですね」、とのお言葉をいただくことがありました。

 落語家の方が書かれた本には、「落語を聞くと話がうまくなりますよ」と書かれたものがあります。

 昔はそれって宣伝?と思っていました。でも、教室での実体験から、その話は本当です。

 このことに気づいてからは、教室の日が近づくと、意識的に落語を多く聞くよう心がけていました。

 落語を聞く習慣があって、本当に良かったと思います。


5おわりに

 「聞いているだけで面白い話ができるようになる教材がある」

 そんな事を言われたら、嘘くさいと思います。

 でも、落語を聞くと自然と面白い話ができるようになります。これは私の実体験から本当です。
 
 (何の実績もないサラリーマンが言っても、ちょっと説得力がないかもですが・・)
 
 落語CDは安いし、すぐ手に入ります。

 「話が苦手だけど落語を聞いたことはない」という方は、一度試してみる価値があると思います。

 この記事を書いていて、久しぶりに落語が聞きたくなり、CDをかけました。やっぱり落語はいいです。

 聞けば面白いので、その点だけでも十分おすすめです。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 今後もがんばって記事を投稿していきます。
 スキ・フォローなどいただけるとうれしいです。