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『久々に日本に戻って思うこと(可能性しか感じない)』

「はじめに(日本立ち寄ってまーす)」

今日ヨーロッパに飛ぶので友達と合流するために3日ほど大阪に滞在している。
以前も日本に一時帰国していたけれども、その時とはまた違った視点で日本が見れたので今回はそのことについて自分なりに整理してみようと思う。===============================

「日本の都市はもはやプチ海外」

大阪は日本とは言え、中心部はほぼ海外と言っていいかもしれない。
日本人の比率は多いとは言え、街を歩けば中国語に韓国語に英語にフランス語。その他世界中のあらゆる国の言葉が聞こえてくる。この環境はオーストラリアのそれに近いものがあるなあと個人的に感じる。

一方で一つ明らかに違うことはその場にいる人の購買意欲。
もちろん旅行だから財布の紐が緩んでしまう…ということも要素としてあるとは思うけれども、一時帰国後に改めてオーストラリアに半年ほど住んでみてどうも先ほど挙げた「旅行だから…」という理由だけではないと気づいた。

僕が一時帰国前と後で圧倒的に違うのはオーストラリアでがっつり働いてそのお金で自分の生活を回しているかどうか。実際にオーストラリア現地で稼いで生活をしてみると日本との違いをヒシヒシと感じる。
端的にまとめると、
①物価が高い。(賃金が高いといえど現地の人も不満を言うくらい物価は高い。)
②賃金が高い。(オーストラリアでの最低時給は現在$23.23(約2276円(1AUD=98円換算))。僕の場合はcasualという立場なので1.25倍($29.0375(約2845円))。さらに土曜日は最低時給の1.5倍、日曜日は1.75倍、祝日に至っては2.5倍もらえる。)
③お店の選択肢が少ない。(それだけたくさんショッピングする施設がないし、そもそも品揃えはあまり良くない。)

これらのことを考えると道を歩けばどこまでも道の両側にお店が並んで、さらに所狭しと商業施設が並ぶ、そしてどれもクオリティが高くて価格もかなり安い。そんな日本の都市は海外の人にとっては天国に移るだろう。
実際今回の一時帰国で僕も人生で一番と言っていいくらい服に日用品にあらゆるものを買った。日本にいた頃には「そんな大金を買い物に使うのはアホらしい」って思っていたけれど、海外から戻ってくると破格に思える。今までいわゆる「爆買い中国人」みたいな大量にものを買う人たちの気持ちが分からなかったけれども、海外での生活を通じてその意味が理解できた。===============================

たまたまふらっと立ち寄った香水屋(SHOLAYERED)さん。
世界観から香水の香りまで本当に素敵だった。(日本国内ブランド)

「日本都市圏における取りこぼし」

さて、僕が言いたいことはここからで、これまで語ってきたことを考えると、
「日本はまだまだ可能性だらけ、だけど取りこぼしがかなり多いのではないだろうか?」
と言うことだ。

先ほども挙げたように僕が今滞在している大阪にはたくさんの外国人観光客の方がいて、そのコミュニケーションツールはもっぱら英語。店員さんもそれに慣れていて英語を話すんだけど本当に必要最低限。例えば靴のサイズだったり、例えば服の色を伝えたりといった具合だ。

もちろんそれでも外国人観光客の人たちは買ってくれる。だって自分が住む国で買うよりも圧倒的に安いから。ただ今のところ多くのお店が「安い」以外の付加価値を乗せられていないのが現状で、このままだったらせっかく今注目されている日本のチャンスをうまく活かせないんじゃないかなと思う。
「安い」だけでは他のお店との差別化はもちろんできない。それに「安い」だけで買うのって海外でもある程度の認知度があるもの(例えばブランド物とか、ウイスキーみたいな高価なお酒とか)だけで、認知度の低い日本国内のブランドとかだったら難しい。ただ日本国内のブランドは海外での認知度が無いだけでクオリティはかなり高いし勝負できる可能性は十二分にあると感じている。あとはそれを伝えるツール、つまりは言語(英語)が欠けているだけだと思う。

今の外国人旅行客の方の日本での購買の視点って「コスパ(安くて質が良い)」がメインで、多くの場合は付加価値を付けるところまで至っていない。
だけど僕たちの購買動機を考えてみると、特に少し高いものを買う際はコスパがどうこうはあまり関係なくてそのお店でできた体験によるところが大きい。「店員さんの接客が素敵で…」「ブランドのストーリーに惹かれて…」と言った具合では無いだろうか。
ただただ言われたことをするだけなら正直サル🐒でもできるけど、温度感を持ってお客さん一人一人に合った提案ができるのは人ならではのこと。そこに可能性があるんじゃ無いかと思う。
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「日本国内でポジション取るのは結構簡単なんじゃ無いか説」

今のところ、日本人が海外、とりわけオーストラリアを例にとると、ワーホリに来る理由ってオーストラリアでの時給がめちゃくちゃ良いからでは無いだろうか?ただお金を稼ぐためっていう視点で考えてしまうと、オーストラリアで滞在できるのはたかだか長くても3年程度で、その後日本に戻れば賃金は下がるわけで長い人生を考えると誤差程度。
また海外移住目的にオーストラリアに行く人もいるかと思うが、その視点で見ると、公用語が英語のオーストラリアでは英語が話せて当たり前でその中で他との差別化は難しい。だから良い仕事を手に入れて生活基盤を築くのはかなりの労力が必要だと思う。

その一方で日本で海外で住んだ経験を活かして仕事、とりわけ今の状況だと接客で仕事をするとなると結構ブルーオーシャンなんじゃ無いかなと思う。
英語ってただただ言葉が理解できれば良いものでもない。言語は文化に深く根ざしたものだから、言葉を知っていたとて現地の人たちがどんなキャラクターでどんな考えを持っているのかを知っていないと本当の意味でコミュニケーションは取れない。日本でも英語は学べるけれども、実際にface-to-faceのコミュニケーションをしてみないとキャラクターや文化までは分からないわけで、それは海外に住むことでしか得られないからその経験のためにワーホリを一つの手段として使って海外で働いていみるっていうのは良いんじゃ無いかなって思う。

先ほども挙げたみたいに日本の都市圏では日本人も海外の人に慣れてはきてはいるものの、あくまで繋がっていなくて別世界で生きている感じがするし、英語能力とか、文化への理解はまだまだっていうのが現状だと思う。
現状、
①日本への注目度はかなり高い。
②日本のモノの質はかなり高い。
③サービスの質も他の国と比べて非常に良い。
④後はそれを伝える手段に欠けている。
このことを考えると、「海外での経験を活かして海外で働く」ももちろん選択肢にはなりうるけれども、「日本で日本の商品を使って勝つ、自分のポジションを得る」ことは前者よりも結構な勝ち方、ポジションの取り方なのでは無いかと思う。

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PS: ここまで読んでいただき本当にありがとうございます!もし面白かった、ためになったと思っていただけたら僕に「缶ビール1本差し入れしてあげようかしら。」くらいの気持ちで記事を購入していただけると嬉しいです。

立ち寄った立ち飲み屋さん。どの料理も最高にうまい。

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