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JCのために

最初の記事は自分がこれからやってみたいことを投稿するのがおすすめだということなので、素直にそうしておこうと思います。

私は映画鑑賞歴(ざっと)40年の映画フアンです。日本映画とアメリカ映画を中心にこれまでに無数の映画を見てきました。しかし、ここ数年、映画を見てもひどく虚しいと思うようになりました。映画がつまらないから、ではありません。たとえ文句のつけようのない傑作を見ても、やはりどうしようもない虚しさを感じるのです。

私は少々、特異な人生を歩んできたもので、中学生から高校生にかけての数年間を除いて、常に映画をたった一人で見てきました。その「たった一人で映画を見る」という自己満足の行為が、ほとほと嫌になったのです。いっそのこと映画を見るのを止めてしまおうかとも考えましたが、私は「カイロの紫のバラ」という映画でミア・ファローが演じた女性と同じように、映画という現実逃避の手段がなければ生きていけない人間であり、映画と縁を切るのは無理でした。

そこで私は、ある哲学者の提言をきっかけにして、映画の観客として映画を今後も見続けるために、必要不可欠なものを自分で作る決心をしました。そのためには、これまでのように自分の好きそうな映画だけを好きなように見るというスタンスではだめで、自国の映画の専門的な観客になる必要がある。何故、そうする必要があるのか、については101回目の投稿で明らかにしようと思います。

とりあえず今後、私が見た日本映画の感想と、観客として映画館や映画産業について考えたことなどを100回投稿する。それが第一の目的です。すべては日本映画のために。そして私と同じように孤独を抱えた映画フアンが映画の観客を続けていられるようにするために。

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