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やっと僕も一人前

とうとう僕も身長が160㎝を超えた!!

永遠に来ないと思っていたけど、やっと来た。

高校では名前の順で並ぶけど、それでも僕は前だった。


人の後頭部を見て並びたい。

いや、そんなことはもうどうでもいい。


高校に入ってバイトを始めて彼女のできた。

だけど、バイトでは仕事の苦労を知ったし、彼女のお蔭で他人の気持ちがいかに大事だったかを知った。

彼女とは別れてしまったけど友達でいれてる。


全てが思い通りになんかいかなかった。

傷ついたり傷つけられたりして少しずつ成長したんだと思った。

だから背も伸びた。


それは違うな・・・


「最近、彼女とはどうなん?」

友達が聞いてきた。


「あ・・別れた」

「えぇーーーーーーマジで?」

「うん、マジで」

「何で?」

「何でって・・・別に」


何て説明していいか本当に分からなかった。


「まぁ、まぁ、今日遊びに行くかっ!!」

気を使ってくれてるのが伝わってきた。

やっぱり男友達はいいもんだ。


「今日は、バイト」

「しょ~もなっ」

「終わってからなら・・・・」

「おぉーーいいね」

「海でも行くか!!」


定番か・・・

「近くにないぞ」

「あ、そっか・・あぁ川!!川でどう?」


はぁ~

水辺に連れてきゃあいいと思ってんのか?


「OK]

「決まりな」


何かわからないけど・・いいね。

つづく

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