僕の肌はカサカサ
ヤドカリ事件があってから僕は、なぜかジローに劣等感を覚えた。
ジローは水を全く怖がらずに、むしろ楽しそうに戯れていた。
僕はというと、ヤドカリに手を伸ばしたばかりに海に落ち、溺れてしまったという悲惨な目に合い余計、水が怖い。
「お前は、いいなぁ~悩みなんてないんだろ?」
相変わらず、ご飯にむしゃぶりついている。
そっと撫でてやる僕の手をみたら、妙にカサカサしていた。
そういえば、腕も関節の部分も白く粉を拭いている。
痒い
まるで、おじいちゃんみたいだ・・
風邪を引いてしまって、治っても咳だけが長く続く。
その時は、ジローとは遊べない。
お母さんがジローの毛が影響してるのかと疑っていた。
「お前は、コロと違って毛が長いからなぁ~」
でも、お前のせいじゃない!!
僕が、まだ弱っちぃせいだ。
ある日
何か、腕が汚れてるのか白いものがポロポロとある。
思春期は清潔が肝心だ。
僕のシャワー回数がどんどん増えていった。