子どもをやる気にする既知と未知の割合
突然ですが、人が集中力を発揮する
既知と未知の割合は、
したのどれだと思いますか?
既知:未知
A 10:0 全部知っているつもり。
B 7:3 大体知っている。
C 3:7 少し知っている。
D 0:10 全く知らない。
正解は
「Bの7:3 大体知っている。」です。
人は、そのことを
大体知っている。
という時、集中力を発揮するそうです。
確かに、学校でも
これならできそうだと言う見通しをもったときに、子どもたちは意欲的に取り組み始めます。
他のデータには
5:5が最も学習効果が高いと書いているものもあります。
ただ、
学習者からすると、
全体像が見えない分、
自分が今全体の大体何割がわかっているかとか
わかっていないか、というのは、判断がつきにくいものです。
ポイントは、学習者が
俺は大体知ってるよ。
俺は大体わかってるよ。
という状態にあるときが
良いということです。
大体知ってるよと思っているところに、
知らない情報が来たり
解いたことがない。問題が出たりすると
学習者は前向きに取り組み始めます。
では、既知7割をどのように身に付ければ良いのでしょう。
それは大きく分けて3つのポイントがあると思っています。
1つ目
幅広く学ぶ
これは、子どもが興味、関心をもったことだけでなく、様々な経験、体験の場を作るというものです。
いろいろな種類のテレビ番組を見る
いろいろな都道府県に行ってみる
いろいろな本を読む
いろいろな食べ物を知る
いろいろなインドアの遊びをする
いろいろなアウトドアの遊びをする
子どものうちは、1つに偏らず、たくさんの経験や体験をすることがお勧めです。
2つ目
意図的に学ばせる
これは、小学校を例にするとわかりやすいです。
小学校ではたくさんの教科を学びます。
その際に、教科書に出てくる場面や場所に関する経験や体験をしている子は、学習に対する食いつきが違います。その場面をイメージすることができるからです。
既知の割合が高いのです。
それなら知ってる!!ということです。
小学校には教科書があるので、
いつごろに何を勉強するかが、
家の方にもわかります。
それを利用して、
学校で勉強する前に、
それを家族の中で話題に上げておくのです。
実際にその体験や経験をしていると大きく違うでしょう。
3つ目
多くの出会いの機会を作る。
子どもの脳の発達のためには、
たくさんの人に会い、
たくさんの本を読み
たくさんの経験をすることが大切と言われています。
子どもたちの世界は、それほど広くありません。おうちの方が意識してそういう場面を作ることが大切になってくると思います。
世の中には、たくさんの情報が溢れています。すべての情報に対して、既知7割はかなり難しいことです。
だからこそ、多くの経験、体験を通して、
それ知ってる。
それ聞いたことがある。
それやったことがある。
という土台を作っておくことが、
大切だと思うのです。
どれが子どものフックに引っかかるかは分かりません。
ただ、いろいろなところにフックを作っておいてあげるのは大事だと思うのです。
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