祝・PRアワードグランプリ「ゴールド」受賞!エントリーからグランプリ審査までのポイントを整理してみた
こんにちは、LIFULLでPRを担当している小田です。
突然のご報告ですが、(公社)日本パブリックリレーションズ協会が主催する「PRアワードグランプリ2022」において、LIFULLの
あらゆる人の“したい暮らし”を実現する「FRIENDLY DOOR」プロジェクト
がゴールドを受賞しました!!!!!!
お隣のデザインチームは数多のアワード受賞を獲得しており、いつも隅っこから羨ましく眺めていましたが、PRチームの努力にもようやく光が当たりました(笑)
▼デザインチームの輝かしい功績についてはこちら
今回は、ゴールド受賞までの道のりと、エントリーからグランプリ審査で質問された内容までを振り返り、あくまで私見として傾向と対策をまとめてみます。
次回以降チャレンジしたいと考えている方々の参考になりましたら幸いです。
LIFULL HOME’Sの「FRIENDLY DOOR」プロジェクトとは?
まずは今回ゴールドを受賞した「FRIENDLY DOOR」の取り組みについて説明させてください。
空室率の上昇で頭を抱える不動産オーナーが増えている一方で、高齢者・外国籍・LGBTQ・障害者・生活保護利用者など、住まいを借りられずに困っている”住宅弱者”と呼ばれる人がいます。
この矛盾を解消するために始まったのが、LIFULL HOME’S「FRIENDLY DOOR」(以降「FD」)というプロジェクトです。
LIFULL HOME’Sに登録いただいている不動産会社の中から”住宅弱者”にフレンドリーな不動産会社を探せるサービスを提供する他、物件オーナーや不動産会社向けのセミナー開催や接客チェックリストの公開などの啓発、”住宅弱者”問題を世の中に認知してもらうための対外発信活動にも取り組んでいます。
STEP①:エントリーシート
※以降、あくまでも2022年度のものです。形式は変更の可能性があります。
PRアワードグランプリは、エントリーシート審査→グランプリ審査の2段階で各賞が決まるのですが、エントリーシートでシルバー以上が確定します。
エントリーシートはこちらから確認できますが、
ボリュームはなんとたったの2枚!
フォントサイズも12ポイント以上と決まりがあり、アピールポイントも取捨選択が迫られます。
内訳は
1枚目:以下7項目
・取り組みの概要
・解決すべき課題
・パブリックリレーションズとしての視点
・課題解決のための戦略
・課題解決のためのアイデア
・活動内容
・目標に対する成果
2枚目:1枚目に載せられなかった画像やデータなど
という感じです。
たった2枚で賞が取れるかどうかが決まるなんて…書く手も震えてきます(笑)
FDではざっくり以下のイメージで記載をしました。
※「戦略」から「活動内容」に向かって段々詳細に落とし込んでいくイメージで書いてみました。
・取り組みの概要
→住まいにおいても「住宅弱者」問題という社会課題があります。
・解決すべき課題
→①当事者以外には知られていないんです。
②不動産会社と物件オーナーの双方の理解があって初めて解決する複雑な構造となっています。
・パブリックリレーションズとしての視点
→「ハウジングイコーリティ(全ての人が自由に家を選ぶ権利があるという認識)」のムーブメントを作ることが必要だと考え、コアからマスに戦略的にリーチを広げていきました。
・課題解決のための戦略
→①支援してくださるパートナー(不動産会社様)と連携
②外部の支援者を作る
③コンテンツを拡充し、認知を高める
・課題解決のためのアイデア
→①パートナー(不動産会社様)と連携しました。
②当事者の声を集めました。
③社会課題に関心の高いメディア・記者を巻き込みました。
④外部評価獲得に注力しました。
⑤著名人とコラボし、より広い層へのタッチポイントを作りました。
・活動内容
→①当事者・不動産会社様の声を集め、ファクトづくり。
②自身も当事者であり、事業責任者である龔(キョウ)の取材獲得に注力。
③信頼を獲得するために外部アワードにも積極的にエントリー。
④広い層にリーチさせるために、著名人を起用したコンテンツや屋外イベントを実施
・目標に対する成果
→①親和性の高いメディアに多数掲載
②FDの賛同不動産店舗数ならびにUU数も上昇
③『ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS』マーケティング・エフェクティブネス部門でグランプリを受賞
(2枚目)
FDのページキャプチャ、参画不動産店舗数の推移グラフ、やった施策の関連画像、SNSに投稿された声など
STEP②:グランプリ審査
発表時間3分+質疑応答17分の20分一本勝負です。
資料も3枚以内と制限があり、あくまでも質疑応答に重きが置かれています。
私たちは質疑応答に向けて、
「アピールポイントとしてこんな回答を入れ込みたいね。」
というものをいくつかまとめていました。
(FDの企業イメージ醸成への貢献度やPRの苦労など)
グランプリ審査はいかにPRの重要性・成果を伝えられたかで決まる加点方式だと思うので、加点を狙って質疑応答の際に話したい内容を用意しておくことはオススメだなと思います。
FDで出た質問はざっくり以下のようなものでした?
・良いメディアに露出しているが、どうやって仕込んだのか?
・不動産参画店舗数はずっと右肩上がりで伸びているが、この一年のPRの効果はどう見ているか?
・このプロジェクトに対するネガな反応などはあったか?あったのであればどのように対応したのか?
・特に意識したステークホルダーは?
…もっと色々いただいた気がしますが、あまりの緊張で忘れました。笑
ここで一番お伝えしたいポイントは「審査員は温かいので身構える必要はない」ということです。
あくまでも個人的な感想になりますが、いただいた質問の中に変化球はなく、取り組みの一番良かった部分を浮き上がらせてくれるような質問が多く、終わった後は脳内が整理されたようなさっぱり感さえありました。
今回の評価ポイント
2022年度審査委員長の本田哲也さんは今回の評価ポイントとして以下3点を挙げられています。
評価ポイントを見て改めて感じるのは、、
プロジェクト勝ちだなと。
本田さんがツイートされていた▼▼がまさにFDプロジェクトだったなと。
ミッションドリブンな取り組みがあるからこそPRが貢献できるんだな、携われて光栄だったな、と改めて実感する良い機会となったのでした。
諦めないことが肝心!実はFDも2回目のチャレンジ
(遡ること2カ月ちょい前)
小田「一年間FDのPR活動頑張ったので、PRアワードグランプリとかチャレンジしてみません?」
上長「実は、、、2年前にも応募したけど予選落ちだったんだよね・・・」
小田「え!?!?!?」
入社前のことだったので全く知らなかったのですが、2年前にも同じFDプロジェクトで応募をしていたそうです。
でも、PRアワードグランプリは直近1年間のPR活動を評価する場。
来年の9月ごろ、「この1年、本当に頑張った!」と胸を張れるものがあったのであれば2回目でも3回目でも構わず応募することをオススメします。
(おまけ)
事業責任者の龔(キョウ)の優しさよ…(涙)
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