見出し画像

AIに気づかされた、既成概念にとらわれないLIFULLのクリエイティビティ

書くこと、何も思いつかない

はじめまして!
LIFULLのクリエイティブ本部でコーポレートブランディングを担当している畠山と言います。

いよいよ2022年も終わりに近づくタイミングなので、LIFULLという企業ブランドの価値を高めていくために2022年に実施したコーポレートブランディングの取り組みを振り返りつつ、クリエイティブ本部のユニークさについて、ご紹介したいと思います!

……。
と、書き始めてから一週間ぐらいが経ち、まったく何を書けばよいのか思いつきません。

プレゼン用の資料を作ったり、それをもとに喋ったり、時にはメディアに取材をいただいたりとかは、これまで何回か経験があるのですが、こういう自分の考えを、文章のみでしっかりまとめるのはニガテ意識はあったので、こうなることは、半分わかってました。(でも、頑張って書きます!)
 
そこで、自分だけで考えるのは早々に諦めて「こんなツールがあったんだけど、面白いよ!」と、直属の上司であり、CCOである川嵜さんに教えていただいた「ChatGPT」に頼ってみることにしました。

「ChatGPT」は何かというと、「チャットGPTは、人間とのテキストベースの対話を行うことができるシステムです。チャットGPTは、自然言語入力を受け取り、それに応じた文章を生成して返すことで、人間とのやり取りを行う」らしい。実際にChatGPTに「ChatGPTってなんですか?」と聞いた回答の抜粋です。自分で言っているからそうなんでしょう。

実際のChatGPTに聞いてみた回答画面

AIに丸投げしてみる

そこで、雑にこんな感じでチャット欄に入力してみます。「そもそもクリエイティブってなにー?」

仮に自分が同じような質問を初対面の人にされたら、「は!?そんなんいきなり聞かれて簡単に答えられるものじゃないわ!」と突っ込んでしまいそうですが、さすがAI。初対面の自分にも、秒で回答してくれました。

創造性とは、新しく革新的なアイデアを生み出したり、一見無関係な概念を結び付けたりする能力です。 固定観念にとらわれずに考え、問題に対する斬新な解決策を見つける能力が必要です。 創造性は、音楽、文学、視覚芸術などの芸術に関連付けられることが多いですが、科学、テクノロジー、
ビジネスなどの分野でも見られます。
 
創造性は、個人が独創的なアイデアを思いつき、新しい方法で課題に取り組むことを可能にするため、個人的および専門的な成功の重要な要素と見なされることがよくあります. 創造性には、多くの異なるアイデアを生み出す能力である発散的思考と、特定の問題に集中して解決策を見つける能力である収束的思考の両方が含まれます。
 
教育、性格、環境など、創造性に影響を与える要因はさまざまです。 自然に他の人よりもクリエイティブな人もいますが、クリエイティビティは、練習や新しい経験に触れることで発達させ、育むこともできます

https://chat.openai.com/chat

「1聞いたら、10返ってくる」ってまさにこういうことですね。ただそこは一応、30代前半の大人なので簡単には騙されません。どうせAIが言うことだし、どうせそんな期待できないんだろうなー。
 
……。っておもったけど、あれ??結構、ちゃんとしたこと書いてある。
発散的思考や収束的思考のどちらも大事。ということだったり、クリエイティビティは先天的なものではなく、練習や経験によって発達させられるよ!というメッセージも、意外といいこと言うな。と感心しました。

クリエイティブ本部の取り組みが創造性にあふれてる。とAIに気づかされる

ただなにより「いいこと言うじゃん!!」と思ったのは、「固定観念にとらわれずに考え、問題に対する斬新な解決策を見つける能力」という部分。
 
というのも、LIFULLのクリエイティブ本部の取り組みとして、既成概念にとらわれない多様な人の多様な生き方をサポートしたいという想いから、「しなきゃ、なんてない。」というメッセージを2018年から掲げていて、そのメッセージのもと、企業CMやオウンドメディア、PRなど様々な取り組みをしているんですね。
 
それって、最終的にはコーポレートメッセージであり、LIFULLの社名の由来にもなっている「あらゆるLIFEを、FULLに。」するためなんです。

というのも、知らず知らずのうちに「○○しなきゃ、○○でなきゃ」という既成概念に縛られてしまい、生きづらさを感じてしまうことは、LIFEがFULLではない状態だと考えてまして、それをFULLにすべく既成概念にとらわれない生き方・暮らし方の可能性をメッセージとともにLIFULLは発信してきました。

また様々な社会課題の背景にも、この既成概念があると思ってまして、事業を通じて社会課題を解決していくソーシャルエンタープライズであるLIFULLとしては、一人ひとりが抱える「しなきゃ」をなくすことから始めようと考えていて、あらゆるひとが自分らしく生きられる未来に向けた企業姿勢に共感いただけるようにコーポレートブランディングの活動を一貫して行ってきてたりします。 

まさに「ChatGPT」が教えてくれたクリエイティブの定義にもある「固定観念にとらわれずに考え、問題に対する斬新な解決策を見つける」ということを、LIFULLは自社で取り組むだけでなく、その考え方を世の中にも広めていたことに気づかされました。「LIFULLは自社がクリエイティブなだけでなく、世の中をクリエイティブにしていこうとしている会社だったんだ!」と。

こちらはLIFULLが掲げる、経営理念およびコーポレートメッセージの「あらゆるLIFEを、FULLに。」というブランドの意志・目的を、皆さまに対し、より具体的に理解・共感いただくための宣言文。
社会課題の解決に取り組んでいくことを改めて明示し、LIFULLが着目している視点、大切にしている価値観や信念、これから何を成していくのかを表現しています。

LIFULLのステートメント

そんなクリエイティブ本部で働くメンバーのインタビューなども以下のサイトにあるので、ぜひ!

そんなクリエイティブ本部が作った「絵本」

いやー、気づかぬうちにいつのまにかLIFULLのクリエイティブ沼にはまっていたんですねー。

前職はWEB系の広告制作会社でディレクターやったり、総合の広告代理店で営業やったり、クリエイターの方と関わる仕事は多かったのですが、逆にお仕事で距離感が近いからこそ境界線が明確で、ある意味、踏み込んじゃいけない聖域みたいなものがあった印象でした。

なので、「クリエイティブ」とは意識的に距離を置いていたのですが、そんな自分がLIFULLのクリエイティブ本部だからこそ取り組めた、あらゆる人に対して既成概念にとらわれずに多様な生き方・暮らし方をサポートするためのクリエイティブな事例をご紹介したいと思います。

「しなきゃ、なんてない。」絵本とは

さきほど書いたように、LIFULLは「しなきゃ、なんてない。」というメッセージを2018年から掲げています。そこで、あらゆる人が自分らしく生きられる未来を目指して、「しなきゃ」という既成概念から生じる世の中の様々な社会課題について一緒に考え・学ぶきっかけとなる絵本を、2022年につくりました。

しなきゃ、なんてない。絵本

この絵本の中では「同性カップルは部屋を借りづらい、なんてない。」など、LIFULLが事業を通じて実際に取り組んでいる11個の「しなきゃ」という既成概念から生じる世の中の様々な社会課題をテーマに、その背景や当事者である著名人の方々のコメントとともに掲載しています。

以下ウェブページでも絵本は無料でご覧頂けます。

「しなきゃ、なんてない。」絵本をつくったわけ

この絵本の制作の背景としては、2021年にオンエアした企業CMが多くの方に好評いただいたのがきっかけでした。

日本最高齢で今なお現役で活躍されるフィットネスインストラクターや、子育てをする同性カップルなど、既成概念にとらわれない生き方をされている年齢・職種・バックグラウンドの異なる方々に登場いただき、「しなきゃ」という既成概念から生じる一人ひとりの課題、そしてその先の世の中の課題まで、LIFULLが起こすアクションでさまざまな社会課題が解決された、あらゆる人の「LIFE」が「FULL」な未来を表現したCMです。

LIFULL 企業CM 「しなきゃ、なんてない。2021年」
https://youtu.be/v3iy2Vk1pfA 

「もっと自分らしく生きてもいいんだ!」と自分と重ねながら、ご覧いただいた方々の背中を押すことができるよう、多様な出演者に登場いただいただけでなく、誰もが一度は聞いたことのある童謡「オバケなんてないさ」の替え歌を用いることで、世の中の"当たり前"と"自分らしさ"の間で悩む方々が「しなきゃなんてないさ」と未来に向かって、私たちと一緒に口ずさんでいただきたい、という思いを込めたCMでした。

ですが、 やはりCMという形式だけではLIFULLが「しなきゃ、なんてない。」というメッセージを掲げながら取り組もうとしている既成概念とそこから生じる社会課題の背景や、その課題の現状やそこに向き合う実際の当事者の声、そしてLIFULLがその社会課題にどう向き合っているのか?が伝わりきらないという課題がありました。

ですので、大人から子どもまでまさにあらゆる人にむけて、LIFULLのメッセージや取り組みが伝わるように、絵本の制作に至りました。なお、今回の絵本の制作には以下の方々にも賛同いただき、絵本内にコメントをいただいています。ぜひ、ご覧いただけたらと思います。

絵本に賛同いただいた著名人の方々

「しなきゃ、なんてない。」ライブラリーも実施

また絵本公開にあわせて、「しなきゃ、なんてない。ライブラリー」という展示イベントも、東京・原宿のWITH HARAJUKU で2022年6月10日(金)に実施しました。

展示イベントの様子

会場では制作した「しなきゃ、なんてない。」絵本をはじめ、世の中に存在する様々な「しなきゃ」について、考え・学ぶ、きっかけとなる書籍を選書し特設スペースに展示して、来場者の方々が開放的な空間の中、それぞれの書籍を手に取り、無料で読むことができるようにしました。
また会場のシンボルである「しなきゃ、なんてない。絵本」の大きなパネルを写真撮影し、「#しなきゃなんてない」のハッシュタグをつけて投稿してくれた方にその場でオリジナルステッカーをプレゼントも。

なおこれまでご紹介してきた「しなきゃ、なんてない。」絵本ですが、500部限定で2022年12月5日より書店やオンラインストアで発売しておりますので、お子さまと読んでみたい!などご興味あるかたは、ぜひこちらより詳細をご覧ください!

2023年に向けて

そのほかにも2022年にはSNSキャンペーンや、音声メディアとコラボした取り組みなどコーポレートブランディングとしての取り組みを様々行ったのですが、すべては書ききれないので、またの機会にお話ししたいと思います。

以下のマガジンの記事でもクリエイティブ本部で行った2022年の取り組みを紹介しているので、ご興味ある方は読んでみてください!

ということで、2022年は「しなきゃ、なんてない。絵本」を中心に様々な取り組みを行いましたが、引き続き、2023年もLIFULLという企業に価値を感じていただけるよう多様な生き方・暮らし方によってLIFEがFULLになる未来に向け、既成概念にとらわれない、視点を変える発想で社会課題の解決に取り組むLIFULLのクリエイティブ本部らしい、クリエイティブな取り組みをどんどん行っていきたいと思います!ご期待ください。


畠山 大樹

クリエイティブ本部 ブランドコミュニケーション部
コーポレートブランドユニット長

前職でWEBディレクターや広告代理店の営業を経て、
2019年1月よりLIFULLに入社。
現在はLIFULLのコーポレートブランディングを推進するため
コミュニケーション戦略の立案から、
企業CMやオウンドメディア、SNS運用などによる実行を担当。

キックボクシングとサウナが趣味な、2児の父。
最近は兼業で商品開発もしてます。(LIFULLは申請すれば兼業もOK♪)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?