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ある組織の経営陣(女性)の方のお話です。

この方は、ずっと
「モノが捨てられない。」
ことが課題でした。

仕事も忙しく、他にも夫さんとの関係を見直すなどの
課題も出てきたので、
モノの整理は後回しになっていました。

モノとは、衣類とか子どもさんが小さい時の手作り品など
今は
「もう使わない。『いつか』(使う)とういう日はこない」
と分かっていながら、
「でも、踏み切れないんです」
というお話でした。

「いったん「捨てる候補ボックス」に入れても、ごみ収集日に出せない」

そこで、あれこれとご質問をしながら、本当の気持ちを紐解きました。

「もったいない。でも、やっぱり使うかもと思うんです。」

「そうなのですね。誰が使うんでしょう?」

「多分、孫か、子どもでしょうか」

そう、ご自分が使うという予定が立たないものを、手元にあるから、捨てるかどうかの判断もつかない。

でも、それでも、手元にあるのは、

「寂しいんでしょうね。
モノじゃなくて、モノにまつわる思い出ごとがなくなるようで。

一生懸命育ててきたけど、外に娘も出ていって
その選択には後悔もないけど、
自分の周りには、何もない気がして」

この方は、必死に仕事もして、
傾きかけた会社を再建し、利益も過去最大にしました。
後継者に引き継いで、役職退任なさいました。

しかし、夫さんに長く不信感を抱いていた。
そして今、夫さんとの関係も改善している最中です。

自分で、沢山のことを抱えこんで、
抱えこえめない感情は圧縮して、「ないよう」にしてきたそうです。

ここからは、どういう風に暮らしたいのですか

「もっと身軽になりたい。旅行もいきたい。

夫の二人旅もいいし、一人旅も久しぶりにいいですね。

もし、物を処分して空間が空いたならば、何も入れない。
風通しのよい、余裕のある空間にしたいです。」

物を買うのは、
・重荷から逃げる刹那的な満足だった
・子どものことを思い出すことで、
「自分の存在意義」を確かめていたと、気づかれました。

そういう昔に紐づいた場所から、
新しい将来に向けて、一歩踏み出された時でした。

「モノはどうしますか?」

「子どもたちのものは、子どもたちに送ります。
そして、それぞれで処分してもらうようにします。

もともと、それは私の「荷物」ではないので。
あるべき人に返します。」

モノを処分するのは、長い心の想いや思い出を整理することです。

実は、他者や、過去の自分自身との「人間関係」整理も鍵になります。

空間と人間関係は、同時整理が大切です。

そういう整理した空間や人間関係で、すっきり暮らすサポートもしています。


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