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組織で働く人が持っている隠れた動機「口に出せない忠誠心」

地方にある、とある組織の自律分散化プロセスに伴走した際に、働いている方と話す中で、働いている人同士がお互いのプライベートに「あえて」踏み込まないことが自身の人生レベルの優先順位を守る最適な方法になっているのだな、と思いました。

そして、ティール組織でいうホールネス(全体性)を追求するとしたら、このプライベートを表現し合うことで生じる個々人の困惑・ある種の不快感と向き合うことを、他でもない経営者自身が取り組む覚悟をする必要があるのだな、それは大変(大きな変化)ですし、だからこそ、現場に根ざした大きな動機がこの種の組織変容を進める上で不可欠なことだよなぁとも思ったものです。

『自分が達成しようとしている目標の妨げになるような自分の忠誠心は、いつも皆に対して話しているものとは別のものである。履歴書にも書かない。

これが「口に出せない忠誠心」だ。いつも話題に上がるような人物や価値観と同じくらい影響力を持つが、一見分かりにくい。

口に出せない忠誠心は、たいてい何らかの必要性、防御の意識、不安感から生じている。

それは人間らしいものであり、立派な価値観と同じように社会との関わり方に強く影響するものなのだ。』

書籍「最難関のリーダーシップ」p291から引用


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