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年始に『コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』と『ホールアースの革命家 スチュアート・ブランドの数奇な人生』読んでいます

はじめに

みなさま正月をどのようにお過ごしでしょうか。

能登半島沖の地震や、羽田空港での火災など大変な事態が続いていますが、できる限り多くの方がご無事であることを祈っております。

私は、というと読書欲にかられて、書籍を同時並行で読んでいます。今読んでいるものはこれらです。

1冊目『コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』

約2年前に関わっているプロジェクトを通じて知り興味はあったのですが読まないままきており、今回手に取りました。

ほぼ読み終わったのですが、紹介されている書籍・キーワードなど興味深いものが多かったです。

特に気になったものがこちら。

・この本の全体を貫く概念ともいえる「コンヴィヴィアリティ」という言葉を用いた思想家イヴァン・イリイチの書籍『コンヴィヴィアリティのための動画』

・カールポパーという哲学者が書いた『開かれた社会とその敵』

最近読み終えたスマートニュース創業者の鈴木健さんが書かれた『なめらかな社会とその敵』のタイトルのもとになっているとは。この書籍の内容も『コンヴィヴィアルテクノロジー』に出てきます。つながっているもんですね。

・歴史家のエイドリアン・フォーティーがデザインと社会の関わりについて歴史を紐解きながら様々な分析をしている書籍『欲望のオブジェ』

『コンヴィヴィアルテクノロジー』は、読みながら心惹かれるものがあり、なんでかなぁ?と思うと「テクノロジーにまつわる哲学をしてみたい」という欲求を実は持っており、その欲求に沿っている本だからなのかもしれない、と思いました。ケヴィンケリーの著書『テクニウム』に惹かれるのも、似た理由かもなぁ〜。

2冊目が、『ホールアースの革命家 スチュアート・ブランドの数奇な人生』

こちらは、スティーブジョブスがスタンフォードで行った伝説の講演会の最後の言葉である「Stay hungry, stay foolish」の引用元であり、1960〜70年代のヒッピーカルチャーに多大なる影響を及ぼした「Whole Earth Catalogue」の産みの親であるスチュアート・ブランド本人に綿密な取材のもと書かれたもの。

『Wired』誌の創刊編集長だったケヴィンケリー氏のことを知ってから「ホールアースカタログ」の存在を知ったのですが、とりたてて調べてみようとは思ってきませんでした。が、今回ちょうど12月に「ホールアースカタログ」生みの親であるスチュアート・ブランド氏の評伝が出ることを知り、その分厚さに怯むものの、いっちょ読んでみるか!と手に取ってみたのです。

私自身、1960、70年代のアメリカで起こったヒッピーのムーブメントを実際に体験してきた方と共同生活をさせていただき、お世話になっていた時期があり、フラワーチルドレンという言葉など関連情報は何となーくは聴いていました。また、2016年頃からソーシャルヒッピーと名乗る人たちと知り合えたこともあり、これまた関連用語などに触れる機会は少なからずありました。

そういった私の中で点で入っていた情報がこの本を読み進めていく中で、物語として入ってきたのが面白かったです。また、今回を機に日本のヒッピーシーンについてもネットで検索し、色々調べてみたのも面白かったですね。

また、当時の雰囲気を少しでも感じることができそうでジャック・ケルアックの『路上』も読んでみたくなりました。

さいごに

今回読んでいる2冊は私が閃いたもののまだ解像度が低いままである「デジタルエコシステミック」というキーワード・テーマの探究素材だと感じるものとなります。2024年はもっとこのキーワードを探究し、次のフェーズに移る兆しを見つける年にしたいなぁ。


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