子供が自立するとき
子供が自立するとはどういうことでしょうか。
娘が年末に大学を卒業し社会人なると、一人暮らしを始めることになりそうです。(オーストラリアは学校の年度末が12月になります。)
一人暮らしを始めることが自立の一歩かも知れませんね。
友人は娘に自立してほしいと一人暮らしさせていますが、毎週末に、洗濯物を持って実家に戻っています。家賃も親が払って、実家から2駅しか離れていない場所に住んでいます。
これを自立と言うかどうかは、その人の価値観の違いによると思いますが、自立とは、精神的な面と物質的な面の両方があると感じています。
【最初の子供の自立は親の子離れから】
最初の子供の自立は、親の子離れが鍵なのかもしれません!
子供に自立しなさいと言っている親の方が、子離れができていないのではないかと思うことがあります。
私自身もそうだったからです!
子供は、自分で自立できるように準備をしていると感じるときがあります。もちろん、その子その子のペースがあるので、親から見ているとイライラすることも多々あるかと思います。
【高齢出産で産んだ一人娘に手を出し過ぎた私】
一人娘で、高齢出産だったため、娘に全ての神経を注いでいたと思います。キャリアも独身生活もやりたいことをしてからの妊娠だったので、あっさりと仕事を辞めて、専業主婦になることを選びました。母が看護師で家にいなかったので私自身寂しい思いをしていたので、子供ができたら育児に専念したいと願っていました。
今思えば、自分の子供の頃の経験を娘に重ねていた部分もあったかもしれませんね。私自身、母からあまり手をかけてもらえなかったので、娘には何でもしてあげたいと感じていたのでしょう。
特に、一人娘だったので、手をかけ過ぎたところがあり、良く主人に手を出し過ぎると注意されていました。
先日のブログにも書きましたが、幼稚園では1年間朝泣いていたので「一人っ子甘えん坊クラブの会長」という名誉称号までいただいていました💦
手を出し過ぎたもう一つの理由は、私自身がかなりせっかちだったからです。娘がやることを気長に待っているのが正直苦痛に感じることさえありました。長い独身生活で一人で仕事をしていたため、人に合わせることが難しくなっていたと反省しています。そのため、スローな娘を見ていてイライラし、必要以上に娘を怒ってしまう自分が嫌だったのも事実です。
【親と言う漢字で悟ったこと】
私立女子校に通っていると、どうしてもそこに合わせなけらばならないと思い、無意識のうちに娘を型にはめようとしていることに気付きました。
学校自体は娘に合っており、環境も居心地の良いものでした。
娘が高学年になったとき、軽いイジメにあいました。
娘は何も言いません。毎日、頭が痛い、お腹が痛いと言うだけで、学校を休んだり、早退したり、遅刻の日々が続いていました。病院に行っても、どこも悪くないと!
実は、他のママ友から聞いていたので、聞き出そうとしても娘は何も言いませんでした。
そのときに「親」という漢字の意味をとても理解しました。
「親」という字は、「小鳥が巣立つ時に、親鳥が少し離れた枝から「大丈夫、がんばれ」「こっちの枝に飛んでおいで」と声をかけて見守る様子を描いたものです。」 ここに親のあるべき姿があるのです。
「木に立って見ている」、つまり、一歩下がって見守っている!
でも、ただ見ているだけではなく、信頼して見守ることが大切なのだと感じました。
言わずに耐えている娘を見て、私たち親が何をできるのかを主人と話し合い、娘が今一番したいことをさせようと決めました。
娘に尋ねると、ディズニーランドに行きたいと言ったので、小学校から帰ってきてから夜のディズニーランドに連れて行きました。
アトラクションを待っている間も頭が痛いと言っていたので、帰るか聞くと、乗りたいと言うので頑張って待ち、アトラクションに乗りました!
アトラクションに乗っている間は、笑顔で楽しんでいました。
そのことがきっかけだったのかは分かりませんが、娘が笑顔で登校できるようになりました。
少し精神的に成長した娘に自立を感じました。
娘を信じて見守ることの大切さを教えてもらった出来事でした。
子育てをしていて、本当にこれでいいのかなと思うこともいっぱいありますよね。子供と一緒に成長していって良いと自分に言ってあげませんか。
次回は、シドニーの子育てのお話をします。
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