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人生初の英語取材を終えて。

こんにちは。物語のアトリエの安藤です。
今日は、人生で初めて、英語でのインタビューに挑戦しました。

お相手はイタリア語話者なので、通訳の方を介しての取材だったのですが、日本語で問いかけて、イタリア語に通訳するよりも、少しでも耳なじみのある英語で問いかけてイタリア語に通訳していただいたほうが理解が深まると判断。質問項目を日本語・英語・イタリア語の3種類用意して事前に送っておき、本番に臨みました。

インタビューは準備が9割

私は英語が堪能ではないので、その場で生まれた質問を英語で問いかけられず、通訳の存在の大きさをひしひしと感じながらの取材でしたが、事前に提供していない質問項目もフレキシブルに的確に通訳してくださったおかげで、言語の壁をまったく感じないインタビューができました。本当に感謝です。

今回の取材は対談形式で、対談相手である日本人の方と何回も問いを練り、その方に代わって私が質問できるように準備をしました。

ふたりが響き合うポイントはどこなのか、どのように化学反応が起きるのかの判断は、リアルタイムに、直感的にしていく以外にありません。準備した質問項目を、インタビューしながら同時進行で即座に取捨選択しつつ、順番を入れ替えつつ、自然な対話の流れを作っていきます。

そうすると、ある時点からは「成り行き」で対話が進み、即興演奏をしているかのような心地よさが生まれます。今日は、かなり早い段階で、そのゾーンに入ることができ、とてもよい雰囲気で取材を終えることができました。

理想はジャズセッションのような取材

対話は、どれだけ準備しても想定通りには運びません。その場で生まれた感情、連想されたアイデアこそが本当の「中身」です。とくに今回はイタリア語話者の方に関する事前情報がほとんどなく、対話がどう展開するか、スタートするまではまったくの未知でした。

そういうときは、もう、自分の想像を信じるしかありません。と同時に、事前の準備や想定に固執せず、瞬間的に手離す潔さも必要です。そうでないと、その場の自然な流れに乗れないからです。

私がいちばん幸せなのは、言葉によるキャッチボールで、即興的に心地よいキャッチボールができたとき。通じ合えたと、お互いが感じられたときです。

対談者のお2人の価値観が響き合い、他のどんな本にも載っていない、今日のお2人だからこその対話の結晶を記録できたことが、なによりの幸せです。このライブ感が伝わるよう、大切に文章に起こしていきたいと思います。(この作業は、例えるならレコーディング後の編集作業のようなものなのかもしれません)

2年以内の出版をめざして

今回取材した内容は、物語のアトリエの出版企画第1号として、1冊の本にまとめたいと思っています。コンセプトは『アートとビジネスのアウフヘーベン』。私自身、ずっと追いかけてきたテーマです。

書籍のライティング、編集、出版……すべてが初めての経験なので、これから膨大な手探り作業が続きますが、対談者お2人の生きかたを、なんとしても多くの方にお届けしたいと思っています。
このnoteでも少しずつ進捗をご報告していきます。無謀なチャレンジですが、温かい目で見守って頂けたら、とても嬉しいです。