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キャッシュフロークアドラント

4月から始まる新年度。いよいよ高校3年生の家庭科で金融教育が始まりますが「投資信託を買いなさい」という内容(ちょっと極端ですけど)。教科書作ってますから💦

ウクライナの紛争でも露骨にでてきましたが、人の命を喰らう鬼たちがあなたとあなたの大切な人の命と財産を狙っています。ここはまた別の機会に。

さて、毎週木曜20時から開催しているオンラインセッション木曜会。

先週のお題はキャッシュフロークアドラント。


キャッシュフロークアドラント

実はみなさん、経済の事、家計の事、中学校で既に習っているのです。キャッシュフロークアドラントはその延長。大切なことはこの4分の動画に集約されています。

キャッシュフロークアドラントとは「収入」を4つに分けたものです。日本の所得税もこの考えである程度説明がつきます。

キャッシュフロークアドラント

クアドラントの左側、サリーマンや自営業は概ね時間とお金を交換しています。専門性、希少性を高める事によって、時給を上げ、所得を増やすという方法です。

一方、クアドラント右側はお金の流れてくる仕組みづくり(資産形成)をしたり、資産の売買(お値打ちにつくったり、仕入れたりして)、高く売るということをしています。

そして内閣府の調査では日本人の所得は左側の給与所得が85%、事業所得が10%、右側の財産所得が5%だそうです。

もちろん一人で複数の所得を得ている人もいらっしゃいます。

では一つ一つ丁寧にみていきましょう。


E:従業員・給与所得者(Employee)

Eクアドラントは「雇われている人」です。サラリーマン、パート、アルバイト、大企業の経営者でもいわゆる「番頭さん」という方もここのカテゴリーです。

概ね、決められた時間に、決められた場所に行って、決められた作業をし、決められたお金を貰う。

ビジネスの仕組みを学んだり、大きなお金を動かしたり、個人ベースではとてもチャレンジできない規模の経験を積むのにはとてもよい場所です。


S:自営業(Self Employee)

例えばお医者さん、開業医の先生。

学校を卒業し、試験に受かり、大学病院や地域の基幹病院で経験を積み、一国一城の主として開業。

病院に勤め、お給料を、というときはE(従業員)の立場で。独立開業した時点ではS(自営業)という立場になります。

もちろんクリニックを開業されれば、治療だけではなく、経理などの仕事も全部、自分(もちろん従業員さんを雇うことになるでしょうが)でおこう綯うことになります。

他にも士業の先生方や一人親方などさまざまな方がこのカテゴリーに入ります。

そしてSカテゴリーの年商は概ね1億円(芸能人やスポーツ選手を除く)が上限と言われています。理由もきちんとあります。


B:ビジネスオーナー(Business Owner)

ビジネスオーナーは資産(お金の流れる仕組み)を作り、持っている人です。

EやSの人から見ると、普段は何もしていないように見えますが、過去に資産を作ったり、資産の管理をしていたり、資産を作るチャンスを探したりと、働き方が全く違います。

例えば不動産のオーナーであれば、今は荒地でも、将来どうなるのか?道路ができるのか、近くに大きな病院ができるのか?といった情報を収集したり、その地域で何が必要とされるのか、それを考えるのが仕事です。

地域の人に求めれらる仕組み(例えば住宅)をサービスとして提供し、建物や周辺環境を保全する対価(例えば家賃)をお預かりする訳です。

お医者さんの中には開業する時に、1階はクリニック、2階は賃貸住宅、3階はご自宅と、SとBの収入を備えられる方もいらっしゃいます。

Bクアドラントの方は、他にもフランチャイズのオーナーや上場企業のオーナーなどオーナーと呼ばれることが多く、普段は店頭に立つことはありません。


I:投資家(Investor)

投資家は資産(お金の流れる仕組み)を作る人たちに、資金を提供したり、できた資産を取引したりする。その資産は未完成でもいいし、時にアイデアだけでもいいのです。


キャリアステップ

キャッシュフロークアドラントはどのカテゴリーがいいとか、悪いとかいうことではありません。それぞれのカテゴリーの人が、それぞれの役割を果たしているということです。

そしてロバート・キヨサキは「すべてのカテゴリーに属するのが一番よい」と。

花が好きで、花屋で起業し、全国チェーンのオーナーになったとしても、最初の気持ち、花を通じてお客様に直接喜びを伝えることは、E(従業員)やS(自営業)のカテゴリーでないとできないことです。


今までは、一つの仕事でEから始まって、S(独立)、B・I(多角化)と進むしかなかったのですが、わくわく資産の考え方は副業解禁の時代。最初から複数の仕事で、複数のカテゴリーに。そんな考え方を実践していくことをお勧めしています。


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